Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

キエフ大学
2012年9月号 文学部 Y.T

・授業紹介②

9月3日から新学期が始まりました。初日にはクラス分けが行われ、アンケートを記入した後12人ほどの日本人と韓国人が一つの部屋に集められて、二人のウクライナ人の先生方の前で自己紹介を行いました。自己紹介の内容は自身の出身国と所属大学名、学部、事前にどれくらいロシア語を学習してきているのか、何故ロシア語を学びたいのかなどです。自己紹介の後は先生方からいくつか質問を受けるので、それに答えていきます。これが今回のクラス分けの試験であったようで、自己紹介の後に大体半数ほどに振り分けがされました。語学留学生のクラスは5つのランク(C-1からC-5)がありますが、新学期ということもありほとんどの学生は比較的初級クラスのC-2かC-3に振り分けられました。

そして授業ですが、大体一日2コマで一週間計10コマあります。月~水はライティングで主に文法について学びます。今回の先生は非常に詳しく丁寧に指導してくれ、質問も出来やすい環境であると思います。木、金はスピーキングで教科書に沿って授業をします。すごい勢いで教科書が進み、又先生の言葉も結構早い為、ついていくのは中々大変ですが非常に良い授業だと思います。 また、今季はウクライナ語の授業も選択しようと思っていたのですが、ロシア語の時間帯にウクライナ語の授業もあるらしく、ウクライナ語をとるとロシア語の授業が減る為、結局ロシア語一本の形となってしまいました。もしウクライナ語とロシア語を両方勉強したい場合は、留学する前に出来るだけロシア語を勉強し、上位のクラスに入ることをお勧めします。C-4になると授業が減り、空いた時間にウクライナ語の講義を入れることが出来るからです。

 

・治安、危険を感じたこと、トラブル等について

キエフに到着後の数週間を除くと、全体的に治安の心配や危険を感じたことはほとんどなく、また幸いトラブル等に巻き込まれることもなかったように思います。しかし、他大学の日本人留学生の中には突然殴られたり、ホームレスや酔っ払いに煙草を要求された方もいます。このような直接的な暴力を受けるのは男性の方が多いようです。 到着後の数週間は地下鉄の利用や地下にある店やショッピングモール、地下の歩道など、やはり地下のような暗くて人(利用者)が多い、常に警察官がいる、そして空気と雰囲気が良くない場所には近づかないようにしていました。また、キエフに来て間もない頃に一度だけ警察官の職務質問を受け、パスポートの掲示を求められたことがあります。これは不法滞在者や犯罪者を取り締まる為に行われるものですが、中には色々と難癖をつけてお金を要求する悪質な警察官もいるので注意が必要です。パスポートの掲示中、パスポートから目をはなさないようにしていました。そして駅の周辺や独立広場、フレシャーチク通りには浮浪者(ホームレス)が常に少なからずいますが、出来るだけ目を合わさず何も施さず素通りするように心がけています。加えて週末には多くの若者や男性が集まって酒を飲み騒いでいるのをよく見かけますが、これらの人々と関わらないことがトラブルを防ぐ一番の方法かも知れません。

 

・ウクライナの秋!

初めて過ごしたキエフの夏は7月が暑かったものの、8月中旬以降は涼しいような肌寒いような日が増えて、既に秋の気候のような感じでした。9月下旬現在のキエフは徐々に秋模様で気温も下がり、日本と比べると控えめながらも公園や道の木々には紅葉が見られ、夏の間綺麗だった新緑も落ち葉になりつつあります。大学のすぐ横にある公園や道の周囲には栗の木が植えられているのか、沢山の栗やイガが転がっていて夢中で集めてしまいました。日本の栗とは色が少し異なる(特にイガが)のですが、ウクライナでも食べるのでしょうか?気になります。また、キノコもちらほら見られるようになり、もう少しするとキノコ狩りが盛んに行われ、市場にも多くの種類のキノコが出回るかと思います。そして現在、市場には秋の果物がところせましと並び、特にぶどうと洋ナシが多く陳列されています。ワインの製造もこれからです。日本では「食欲の秋」と言いますが、意外と全世界共通なのかも知れません。