Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

フォンティス応用科学大学
2018年9月号 国際学部 K.G

オリエンテーション

フォンティス応用科学大学のオリエンテーションは、8月27日の1日だけでした。実はPurple Festival という事前の交流会があったのですが、僕は日本からの渡航の日程の関係で参加できませんでした。なのでここではオリエンテーション当日のこと書こうと思います。

オリエンテーション当日は、先生方から学校の説明や授業の説明を受けた後、学生同士1対1での自己紹介タイムがありました。30人ほどと互いに自己紹介をしたのですが、国籍はオランダだけれどアイデンティティーはトルコ人であったり、アルメニア人であったりと自分のルーツと、持ってるパスポートの国名が必ずしも一致していないことが多く、日本人の自分にとっての常識が変わり、自分は移民国家に来ているんだと意識させられました。その後、歩いて10分ほどの街の中心部へ行き、出されたお題をこなすゲームをし、街で昼食を食べ学校に戻りました。ここでオリエンテーションは終了だったのですが、当日、学校内のカフェで“ドリンク”が2杯まで無料で飲めると聞き仲良くなった友達と、カフェに行きました。さすがヨーロッパ、カフェで提供されていたドリンクとはビールのことで、先生、学生関係なく昼間からオープンカフェでビールを片手に会話を楽しんでいました。日本の大学では考えられない光景なので驚きましたが、海外の人のフレンドリーな性格はこのような文化に由来しているのだと思いました。僕も初めて見る銘柄のビールに戸惑いながらも注文し、たどたどしい英語でしたが他の学生とコミュニケーションを楽しみました。

ばたばたした渡航日

これまでに何度か海外に行く機会があり、毎回遅くとも搭乗の2時間前には空港についている僕ですが、1番大事な日に空港についたのは搭乗開始時刻を1時間半ちょっと切った時でした。台風20号が関西を直撃したため関空行きの電車が運行を始発から見合わせていたためです。さすがに焦りました。たぶん人生で1番焦ったと思います。結局は振替輸送のバスに乗る直前に、電車の運行が再開されたので電車に駆け込み、なんとか空港にたどり着くことができました。時間が押していたので先に関空に到着していた両親や仲良しな人にちゃんと「行ってきます」を言うことなく出国することになってしまいました。国を1年間出るのに、寝坊した朝、家を出る感覚と変わらなかった気がします。出国審査を受け、留学なのに…留学なのに‼と思いつつも、すでに搭乗時刻が過ぎてしまったゲートへと急ぎました。何とか飛行機に搭乗してからは特にこれといったトラブルもなくアムステルダム、スキポール空港に到着し、電車に乗り換えて大学があるアイントホーフェンまで無事たどり着くことができました。日本を旅立って1か月ほど経ちましたが、今となっては、別れ際はあれくらいあっさりしていた方がかえって良かったのかもしれないと思います。

この経験で、急なトラブルに対しての耐性が少しついた気がします。トラブルに巻き込まれることはこれからもあると思います。その時いかにうまく対処できるかは、冷静さを保ち続けられるかにかかってくると思います。もしまたトラブルにあった時は、関空を出るときも大丈夫だったから、落ち着いて冷静に対応すれば大丈夫と思いながら対処したいです。