Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2018年4月号 国際学部 T.S

【現地の学生、友人について

様々な場で色々な人のお世話になりました。現地の学生では、友達のチューターがとてもよく接してくれました(自分のチューターはヨエンスーについた日の出迎えと、次の日の学校での書類提出以降一度も会うどころか連絡も取っていないので、その辺の出会いは運次第です)。また、フィンランド人は日本のアニメや文化に興味がある人が多いようで、自分の開催しているlanguage café にも多くのフィンランド人が遊びに来てくれています。フィンランド人は基本的にシャイですが、優しい人が本当にたくさんいて、いろいろな場面で助けられました。

一番一緒に時間を過ごすことが多かったのは、なんだかんだでルームメイトだったと思います。前期セメスターではスペイン人とフランス人がルームメイトで、先にヨエンスーに来ていた彼らが右も左もわからない僕にたくさんの事を教えてくれました。フランス人の方とは一緒にサッカーをしに行ったりもしました。前期の終わりに彼らは母国に帰り、後期からはセルビア人とモンテネグロ人がやってきました。この二人は話す言語が一緒のセルビア語で、そもそも出身の大学も同じなので「自分だけ蚊帳の外になるのでは」と心配していたのですが、二人ともおしゃべり好きで結局前期セメスターの二人よりもいろんなことを話しました。自分の英語力が上がったというのも要因かもしれません(そうであると切実に望みます)。

【海外から見た日本について】

フィンランドに来るまでに数カ国に旅行へ行きましたが、いずれも「途上国」と言われる地域でした。今回が初めてのヨーロッパであり、「先進国」と言われる地域への渡航になったのですが、ここにきてある事を確信しました。「日本という国は素晴らしい」と。まず食に関してはいう事がないですね。おそらく帰国後に「あっ、フィンランドで食べたあれが食べたいな」と思ってフィンランドに行くことはまずないでしょう。対して日本はというと、一度日本に行ったことのある人からは、あれがおいしかった、これがうまかった、それをもう一度食べたいと色々聞きます。これほどバラエティーに富み、かつそれぞれがジャンルとして確立できるほどのレベルにある。ここまで食を極めた国は世界広しと言えど日本くらいだと思います。店員の対応なども日本ほど常にしっかりしている国は少ないでしょう。

娯楽に関しても思うところがたくさんあります。まず僕の住むヨエンスーという町は学生街なのに娯楽と言えるものがまずありません。ボーリング場があるくらいで(それも値段が高い)他には何もないです。日本ならカラオケがあったり、娯楽にも困らないのですが…。いくら勉強をしに来ているといえども息抜きがないとストレスがたまりますし、課題などを一通り終わらしてもすることないと退屈です。

これ以外にも日本のいいところはたくさんあります。確かに政治的な成熟度や教育制度に関して言うとまだまだ日本は高いレベルにあるといえないでしょう。しかしそれを差し引いても日本は素晴らしい国だと思います。