Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2018年1月号 国際学部 T.S

【日本から持ってきてよかった物について】

12月号同様で申し訳ないのですが、自分に至ってはこれもほとんどありません。というのも、「せっかくの海外留学で一生に一度あるかわからないような経験をするのだから、この期間くらいは可能な限り日本という国を捨ててやろう」と考えた自分は最小限の荷物だけでフィンランドにやってきました。途中帰国もせず、家族から荷物が届いたりもしていないので基本的には欲しいものは現地で調達しています。

もちろん不憫もありますが、基本的には衣類やパソコン、携帯電話やその他必要最低限準備をしなければいけないものさえ揃えば、長い留学生活もそれなりに楽しくやっていけます。裏を返せば「これを持ってきていればもっといい留学にできたな」と思うところもあるわけです。備えあれば患いなしというくらいですから準備をしすぎることなどないのかもしれません。

具体的に自分が持ってきておいたらよかったなと思うのが文房具です。こちらに来て思うのが「日本の文房具は本当に安くて高性能」だという事です。日本だと百円均一の店で買えそうなはさみが500円以上するのは当たり前…。芯が回るシャープペンシルなんてまず買えません。実用的であり、ルームメイトやお世話になった現地人へのお土産にもなる日本の文具はまさに留学における最強アイテムだと自分は考えます。

【留学に向けて日本で準備したことについて】

実際現地にはあまり物を持って行かなかったのですが、その代りに自分は留学前にあるものを準備しました。そのあるものとは「比較対象」です。頭に?が浮かぶ人がほとんどだと思うので自分が何をしたのかを説明します。

留学に派遣される前の6月中旬から下旬にかけて二週間、大学の授業の合間を縫って自分の母校の授業見学に行きました。そこで音楽や英語、歴史の授業が行われているところを観察し、その時間における授業の進め方や生徒の反応などをノートにメモしました。これを行うためにその一か月前の5月から自分が高校時代にお世話になった恩師にコンタクトを取り、学校に直接アプライしました。

フィンランドは世界的に有名な教育先進国であり、この教育現場を実際に視察できるのが東フィンランド大学へ留学することの一番のメリットだと思います。しかしいろいろな種類のお肉を食べないと神戸牛の本当のおいしさが分からないように(自分は神戸牛を食べたことないです)比較をするものがないとフィンランド教育の本当のすごさや弱点は見えないと思いました。日本の教育と比較をするにも自分は「受ける立場」しか経験したことがなく、第三者の目線で見たことがなかったのです。なので、忙しい大学のスケジュールの合間を縫い(時には授業に遅刻し)母校の授業見学を行う事にしました。

この日本での見学を通して、フィンランドのどういった部分と比較したいかが見えてきました。実際に目で見て感じることの重要さを再確認しました。今自分の留学生活における学びを充実させている要因の一つは間違いなく日本での6月の二週間だと思います。