Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2016年11月号 国際学部 S.S

『カルチャーショックについて』

フィンランドに来て約3ヶ月が経ちましたが、今の所大きな衝撃を受けるようなカルチャーショックはあまりありません。しかしやはりこちらの生活は日本での生活と異なります。いくつか気になる点を発見したので紹介します。

まず1つ目は公共トイレやショピングセンターのトイレが有料だということです。日本の場合、出先でトイレを利用する際にお金を払わなければいけないなんて考えられませんでしたが、ヨーエンスを含めフィンランド各地やヨーロッパの多くの国では当たり前であるということを知りました。1回使用するためにおよそ10セント〜1ユーロの小銭をドア近くやまたはドアに備え付けられている穴に入れます。私も仕方なく何度か利用しましたが、利用するたびに日本はなんて親切なのだろうと何度も思いました。

2つ目はヨーエンスのバスについてです。ヨーエンスはバスの利用者も多く、1時間に2本ほど運行されているので便利ですが、かなりの確率で遅れます。またわたしがとても不便に感じたことが、バス内のアナウンスや次のバス停の名前の表示が一切ないことです。乗客は自分の降りたい場所の手前でSTOPボタンを押す必要があります。最初にわたしが利用した時は土地の感覚や場所の把握ができなかったため、何度も降りる場所を逃してしまいました。なので、ヨーエンスの町に慣れるまでは、運転手の方に降りたいバス停を伝えておくと止まってくれると思います。

 

 

 

『うつ対策について』

フィンランドの気候は日本の気候とは大きく異なります。ヨーエンスに到着した8月下旬の時点で日本の秋に値する肌寒さでした。その寒さもどんどん勢いを増し、11月現在でマイナス10度以下になる日もあります。また、季節の変化に伴いフィンランドは日照時間も短くなり11月末時点では9時前頃に太陽が昇り午後3時前に沈みます。つまり太陽が昇っている時間は実質6時間半ということになります。しかし太陽や綺麗な青空が見える事は稀で、今月もたった数日しかありませんでした。ほとんどの日がどんよりとした曇りの日が続いています。私自身この気候の変化によって精神的にも体力的にも影響されていると感じる点がいくつかあります。私の場合、体にだるさを感じ、十分な睡眠をとった後でも眠気が抜けない状態になりました。また時間の感覚が鈍るため、食事をとるタイミングが不規則になったりもしました。このような症状を感じるのは現地のフィンランド人も同じで、それを乗り越えるために様々ないわゆる“うつ対策”が推奨されています。まずは太陽の光によって得られるビタミンDの不足を補うためにサプリメントを飲んでいます。スーパーや薬局で簡単に買うことができ、ラムネのように味付きのものもあるので私は毎日一錠ずつ飲むようにしています。またできるだけ一人で家にこもりきりにならないよう定期的に友達に会ったり、運動をして体をリフレッシュさせたり、食事のとるタイミングをきっちりと守るようにすると体調を整えることができます。私もこれらを実践しており、極力毎日学校などに行き友達と会うようにしています。外が明るい時には軽いジョギングなども気分転換になるのでおすすめです。今後はさらに寒さも増し、日照時間も短くなっていくのでこのような対策をしっかりして行って冬を乗り越えていきます!