Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2015年1月号 法学部 N.S

【日本から持ってきてよかったのもの】

渡航直前、パッキングを始めた頃に、「ひょっとするとこれはもっと必要かも知れない、あれも必要かもしれない」と数日間は紋々とする日々でしたが、どの国であろうと日常生活の必需品は世界共通のため、どうしてもないと困るというものは無かったように思います。

個々の状況に因ると思いますが、自分の場合は「だしの素」や「筆記用具」、「雨具」を挙げます。だしの素を言わずもがな、これがあれば日本食の風味が簡単に出せるため、個人的に楽しむのも良し、また日本食をふるまうパーティにもきっと活躍してくれると思います。二番目の筆記用具については、日本の文房具は世界に誇れる程に良質で安価なため、持ってくると便利なうえ、ひょっとすると日本からのお土産としても役に立つかも知れません。最後の雨具については、9月下旬から11月上旬迄、フィンランドにおける梅雨の時期が訪れます。交換留学生の多くは自転車登校で、御多分に漏れず自分もそうなのですが、自転車に乗りながら防水が出来る少々しっかりしたレインコートは役に経ちました。

また、フィンランドにおける特色の一つとして日照時間が頻繁にあげられますが、冬至の前後1、2か月は日光が出ている時間が日本とは比べものにならず、外は言うまでもなく極寒です。店が閉まるのも比較的早いため、室内で時間を潰さなければならない状況も出てきます。そんな時に自分の趣味、また興味のあるものなど、持ち運びのできる範囲で持ってくることをお勧めします。

 

【冬休みを経て】

年末年始は折角欧州に仮住所がある事もあり、フィンランドを出てヨーロッパは周遊してきました。行く先々の景観には個性があるのにもかかわらず、どの国で親切で優しい人たちに恵まれました。今回は友人と共に旅をしていましたが、今期は機会があれば一人で動けるようにもう少し肝を据えて果敢に挑んでいきたいです。

また、元旦を経てヨエンスーの待ちに戻ってきた時、気温が-20度を下回るのは珍しくなくなっていました。恐らく生まれて初めての経験だと思うのですが、木々の表面すら凍り、視界に映るもの全てが白銀を化しているその景色は圧巻でした。日照時間の関係で大凡眠くなってしまったり、あるいは気分が落ち込んでしまったり、という話はよく耳にしますが、冬という季節が美しいものであったということもまた新たな発見でした。

今は2セメスターのうち、既に後期は始まっており、年が明けてからひと月が経とうとしています。未だ半年以上もあると慢心していた前期から比べると、一種の焦燥を感じるようになりました。決してサボっていたとは思いませんが、残された期間で自分の出来ることを精一杯やろうと思っています。