Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2014年3月号 文学部 H.O

1. カルチャーショックについて

フィンランドは夏には白夜と呼ばれていますが、夜中の3時くらいまで明るい時期があります。私がフィンランドに来たときは8月の末でしたが、その時も夜の10時くらいまで明るかったのを覚えています。その反対に11月、12月になると日照時間が極端に少なくなり、9時過ぎから明るくなり、夕方の3時過ぎには暗くなっていました。学校へ行く時も家に帰る時も暗いのでその時はなんとなく気分も暗くなっていた気がします。年を跨ぐと、どんどんと日が長くなり始めて、今は夜の7時くらいまで明るく、春の始まりを感じる気持ちの良い日が続いています。とは言ってもまだ気温は0度前後です。今年の冬は本当の冬ではないとフィンランド人の教授が言っていましたが、そう言うのもマイナス20度といった極端な寒さの日々が少なかったためです。それでも十分日本人にとっては寒かったです。また、大きな違いとして、食文化が挙げられると思います。基本的にパンやジャガイモを中心とした料理なので、来たばかりの頃は日本食が恋しいものでした。

 

2.ヨーロッパを通じての自分の考えについて

今まで海外に行ったことのない私にとって、フィンランドは初めての外国でした。ヨーロッパの多くの国は隣接し合って存在しています。ということは、簡単に互いの国を行き来することができます。旅行者にとっては多くの国を訪れることができるので、文化や違いを感じることが出来る素晴らしい地域です。しかし、そこには多くの歴史が隠れています。フィンランドも以前はスウェーデンやロシアといった国との争いがあり、国土が奪われていました。ヨーロッパの多くの国を訪れることで、そういった歴史を感じる場面が数々ありました。中学や高校で学んでいた世界の歴史をいつの間にか忘れて、ただ観光するだけなのはもったいないことだと感じました。私のルームメイトはフィンランド人とロシア人なのですが、両者は互いの国に対する感じ方があり、話を聞いているうちに感じることは多々ありました。「こんな記事を読んだけど、日本とこの国はどんな感じなの?」と質問されることもありました。世界や日本のことに目を向けることは、自分の幅を広げることに繋がる瞬間であり、これからもこの瞬間を大事にしなければならないと感じています。

 

 

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