Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2013年11月号 経営学部 M.S

1.治安、危険を感じたこと、トラブルについて

こちらに来て治安、危険について感じたことはとくにありません。ヨエンスーは非常に小さな町で、夜に出歩いている人も非常に少なく、車も冬の滑る危険性に慣れているためか、人や自転車が道路を渡ろうとすればほとんどの人が減速し渡り終えるまで待ってくれます。私の住んでいるリバーサイドという寮は、市の中心街にあるため夜も比較的明るく、人もチラホラ見かけますが、それ以外の寮の付近はほんとうに森の中にいるような気分になります。学校においても、校舎の入り口にみんな上着をかけて授業に向かうのですが、初めは「盗まれないの?」と思うこともありましたが、盗まれている人や話も聞いたことがないので、おそらく日本にいるよりも非常に安全かもしれません。特にトラブルがあるとすれば自転車です。留学生のほとんどが自転車を所有しているのですが、カギをかけ忘れたりすると酔っぱらった留学生が盗むこともあります。また、夜間にライトをつけていないと警察にとめられ、€20の罰金を支払わなければなりません。治安について心配することはないと思いますが、凍った夜道での自転車の運転や雪の日の登下校などの自然とのトラブルに悩まれるかもしれません。私自身この3か月で、すでに自転車のパンク二回と、チェーンのトラブルで自転車を修理しました。

 

2.自由テーマ フィンランド人について

自由テーマはフィンランド人について書きたいと思います。渡航前からフィンランド人は物静かで、どこか日本人に似ているという話を耳にいましたが、実際に多くのフィンランド人に会ってみてその事実を体感しました。多くのヨーロッパの人たちは会話の途中で静かになる事はいけない事だという文化がありますが、フィンランド人は日本人と同じく沈黙の中の会話を楽しむ傾向があります。ですので、異国の人たちが混ざって会話をしているとたまに「フィンランド人がいるといつも静かになる、この沈黙は一体なんなんだ」といった他国の人たちのジョークが聞こえます。それを聞いてもマイペースに「これがフィンランドなんだよ」といったフィンランドの人たちの答えに、また彼らの暖かさが伺えます。正直な話、総合的な経験からいくと、おしゃべりで騒いで、パーティが大好きなフランス人、イタリア人、スペインの人達と比べると、物静かにバーで固まってしゃべっているフィンランド人に同じ空気を感じ、気質が似ているんだなあと感じることがよくあります。挨拶の仕方もハグではなく、日本と同じ握手で、初めは人見知りな人が多いのですが、回数を重ねたり、お酒を交えているうちにすごく楽しそうに会話を始めたりするので、そういった面を見ても同じものを感じます。とても驚いたことは、多くのフィンランド人が何かしらのアレルギーを持っていることです。ゴム製品アレルギーや生野菜アレルギー、グルテンアレルギー、大豆アレルギーなどその種類は非常に特殊で、日本食パーティを開く際には、アレルギー表示が必須になります。そして何よりもフィンランドの人たちの英語は非常に流暢で、ネイティブだと言われてもわからない綺麗な英語を専攻でもないのに話す学生が多くいます。また、学生だけでなく町の人たちの多くが英語を話せるので、そういった面でも留学には適しているのではないのだろうかと思います。

写真は通学路の風景