Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2012年4月号 文学部 Y.S

☆この1年間を振り返って☆

この1年間、どんな時でも後悔なく、というわけにはいきませんでしたが、ひとつの大きなラインでやりたいことをやりきれたと思います。私のフィンランド留学の大きな目標は「英語力の向上」と「フィンランドの教育システムを学ぶこと」のふたつでした。私自身、英語の能力を上げるには実際に使い、慣れていくことがもっとも重要だと考えていたため、先月号にも書いたように留学生の集まるパーティに多く行ったり、積極的に自宅に友人を招いたり時には旅行にも一緒に行ったりしました。また私は机に座っての勉強があまり好きではないので、授業を選ぶ際も実際にどこかへ見学に行くことのできるものを好んで選んだりしていました。この限られた1年という短い期間の中で何が出来るか、ということを考えれば自然と自分のやるべきこと、やらなければならないこともすぐに見えてきたのですが、前半のセメスターは自分の英語力の低さなどを理由に「留学」という世界に飛びこむことを躊躇することが多く、冬休みの間に「このままではダメだ」という思いから後期は前期の送れを取り戻すぐらいのいきおいで全力でなにごとにも取り組みました。結果、かけがえのない思い出や一生の友人たちに出会うことが出来ました。

 

☆帰国後どう留学経験を生かす予定なのか☆

私は日本で英語の教師になるためにこの留学を決意し、その目標に向かってフィンランドの教育を学んでいたのですが、約1年という期間をフィンランドですごしているうちにフィンランドで職を得たいという気持ちが芽生えてきました。正直な話、ここにきて将来像が若干ぶれてきているのは事実なのですが、どちらにせよ、教育や何かを教えて行く職業に就ければ、と考えています。フィンランドで職を得るならば、フィンランド語の習得が最低でも必要になります。このまま日本での教員の道を進むならばフィンランドの教育をいかにして日本の教育に溶け込ませていくか、などを再考察しまとめること、もちろん教員採用試験への準備もあります。どちらにせよ、フィンランドで培った英語力は+αとして働くはずです。そして留学中に学んだ良い意味での「なんとかなるさ」(もちろんやることをやった上での)の精神で、何事も切りぬけていこうと思います。

 

☆trip to Stockholm☆

今回で最後のマンスリーレポートとなりますが、フィンランドでは授業がだいたい5月ごろまであり、私はその後もまだ滞在期間もあるのでいつも通りに書いていきたいと思います。今回は留学生の友人たちと一緒に行ったスウェーデンのストックホルムへの旅行です。正直、自分自身のテストが近かったためと、すでに同じ場所に2回も行っていたため行こうか迷っていたのですがみんなとのお別れが近いということを考えたら、少しでも友人たちとの時間を増やしたいと思い、参加することになりました。それまでに行った2回はどちらもフェリー泊のみで、夜の街の状況は知らなかったのですが、今回は街のはずれにホステルをとり2泊も出来たので、それまで行ったことのなかった場所、行きたかったが行けていなかったところへ行くことが出来ました。毎晩、次の日のことなど気にせず遊び、案の定最後には全員へとへとでした。それでも、そんなことができるのも、疲れ果てても楽しいのは一緒に行った友人たちのおかげに他なりません。本当に色んな人々に出会うことができたヨエンスウには感謝してもしきれません。またこの旅行中感じたこととして、これは私がすでに多くの国に旅行に行っていたため感じたことなのですがやはり、北欧の人々はとても英語がうまいです。ヨーロッパのほかの国では現地の人で英語を喋られる人が少なく、コミュニケーションをとったり何かを注文するのにも一苦労したことを覚えています。とにもかくにも、みんなと離れる前に最後にこのような小旅行ができて本当に良かったです。この2セメスター、ありがとうございました。