Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2012年2月号 国際文化学部 A.T

*授業紹介*

春学期一番に始まった授業はFinnish3でした。先学期、Finnish1とFinnish2を履修していたので今回のFinnish3はフィンランド語クラスのラストステージでした。Finnish3になって文法や出てくる単語が一気に難しくなり、先生も新しくなり私は何度もあきらめたくなりました。というのも、先学期の最後にうけたFinnish2のファイナル試験で、一度不合格になっていたからです。一生懸命勉強していたフィンランド語で追試を受けなくてはいけないとわかったときはすごくつらかったですが、追試という2回目のチャンスを生かしてやろうと必死で勉強しました。そして、苦労してFinnish2をパス (合格)したときには、不思議なことにFinnish3までいってやろうと意気込んでいました。Finnish3になると先生はほとんど英語を使いません。生徒の中にはすでに3年間はフィンランド語を勉強してきた、といようにネイティブ並みにフィンランド語を話せる人もいました。そしてこれは後から知ったのですが、生徒の中には(留学生ですが)将来フィンランド語教師になるために勉強しているというような本格的にフィンランド語を学びに来ている人もいたようです。そんなハイレベルな環境でフィンランド語を学べたことを誇りに感じました。ファイナル試験としてはインタビュー形式のオーラルパートとリスニングを含むライティングパートの二つがありました。何とか合格ラインに到達しパスしたときは、それまでテスト勉強や毎日の宿題を手伝ってれていた何人かのフィンランド人の友達に真っ先に報告したのを覚えています。苦労したぶん単純に嬉しかったです。

*余暇の過ごし方*

振り返ってみると2月は比較的忙しくあまり自由な時間を持てていなかったように思いますが、試験や課題に追われて得に集中して勉強しなくてはいけないとき、私は必ず学校の図書館に行きました。19時の閉館時間までそこで過ごします。私は家で一人で勉強するよりも友達にあったり勉強している人を目の前にしたりするほうが好きです。

留学生同士では週末にパーティーをするのが一般的です。パーティーといっても一緒にご飯を食べたり、お菓子を作ったりというシンプルなものが多いです。先日は、今学期新しく出会った韓国人香港人の女の子をうちに招いて「アジアンフードを食べる会」をしました。各自が各国のご飯を作ってみんなで一緒に食べました。私は彼女たちのリクエストに答えてお好み焼きを作りました。彼女たちは日本にとても興味があって食べ物やドラマ、音楽など幅広い分野で日本のことを知ってくれています。先学期はアジア人の女の子が少なかったので(今回出会ったこの女の子たちが初めての韓国人香港人友達なので)こんな風にアジアンガールズコミュニティーが出来て何だか嬉しかったです。

ヨエンスーはまだまだ寒く街も雪だらけなので、外ではそり遊びや雪合戦をしたりします。気づいたことなのですが、フィンランド人はやっぱり雪と遊ぶのがうまいです。そして雪の上や凍った道を歩くのもうまいです。私は雪の上をなかなかうまく歩くことが出来ず時間がかかります(何度かこけたこともあります)が、フィンランド人はみんな当たり前のようにスムーズに歩いているので不思議です。

*自由テーマ*

2月の中旬、日本から一人の友達がヨエンスーを訪れました。彼女はひとりで日本からヘルシンキまで飛行機で来てそこから私の住むヨエンスーまでさらに電車で5時間ほどかけて来てくれました。そして一週間私の部屋に泊まって一緒にヨエンスーを楽しみました。といってもヨエンスーを観光するには1日多くても2日あれば十分なので、一緒に学校へ行ったり私が参加しているランゲージカフェという日本語を教えるボランティアにも行ったりしました。私はここで生活を初めてはや半年になりますが今回彼女と過ごしたことで改めてこの街での生活のことを考えることができたように思います。「最近これ、日本ではこうだよ。」とか「これおもしろいね!みたことない。」と彼女に言われるたびに、そうか、「日本ではこうだったなあ」とか、私がなれてしまっただけで「これはフィンランド特有のものなんだなあ」とか、冷静に分析することが出来て面白かったです。そしてやっぱり私はヨエンスーというこの街が大好きです。