Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2012年12-1月号 文学部 Y.S

☆冬休みの過ごし方☆

私の冬休みは12月の9日から1月7日までの約1カ月でした。この期間、私は約2週間のヨーロッパ旅行やクリスマスパーティ、フィンランド人の友達の実家での年越しなど様々な行事が目白押しでした。今回はその中からヨーロッパ旅行について書きたいと思います。

私は冬休みが始まってすぐにヨーロッパ(イギリス・フランス・イタリア)への旅行に出かけました。この旅ではロンドン、リヴァプール、パリ、リヨン、ミランの5都市を巡りました。今回の旅行は単に観光だけではなく、龍大に留学している海外の友人に会いに行くということが大きな目的のひとつでした。

最初の都市、ロンドンでは観光と買い物が主な目的でした。ロンドン市内は日本と変わらないぐらいに地下鉄やバスが走っていて、これらの交通機関を如何にうまく使えるかによってロンドンの観光は決まってくると思います。私はガイドブックなどで行きたい場所の最寄り駅などを調べて行ったのでそこまで道に迷うこともなくほとんどすべての目的地にスムーズに行くことが出来ました。乗り継ぎなどはやや面倒ですが日本で慣れていたためまったく不自由にも感じませんでした。またロンドン市内のバス、地下鉄の一日乗り放題のチケット(3回ほど使えば元が取れる)があり、これを購入すると観光が一気に楽になります。私はロンドンに滞在した4日間すべてこのチケットを購入しました。ロンドンでの日程は3日間の買い物と1日半の観光といった具合でした。上記したように交通機関をうまく使えれば、主なロンドン市内の観光地は一日で十分楽しむことが出来ます。私のロンドンでの最大の目的は本場のvintageの服だったため、多くの時間を買い物に費やしました。私は日本にいた時からそういったファッション関係のことが大好きだったので、とても楽しみだったのとその期待を裏切らない状態の良さ、物の多さ、値段の安さとワクワク、ドキドキの連続で大満足でした。その後電車でリヴァプールに迎い、宿は龍大から交換留学に来ている友人の家にお世話になりました。リヴァプールでは特に観光や買い物らしいことをしたわけでもなく、久しぶりに会った友人とまったりと時間を過ごし、バーでフィッシュ&チップスをつまみにビールをたしなんだり、偶然あったクリスマスパーティなどに行ったりしていました。もちろん目的の一つでもあったリヴァプールから龍大に来ていたイギリス人の友人にも会うことができました。リヴァプールに滞在できたのは2日間と短い期間でしたが、ハードながらゆったりした時間を過ごすことが出来ました。

イギリスの次はパリに行きました。パリまでは飛行機で行ったのですが、この飛行機が1時間ほど遅れてしまい空港からホステルまでの電車が終電になってしまいました。私が利用していたのはヨーロッパ内のチープフライトだったので飛行機については遅れて当然ぐらいの気持ちで考えておいたほうが良いと感じました。また、この電車内がそれまで持っていたフランスのイメージとはかけ離れて汚く、窓ガラスに刻まれた落書きやへこんだ乗り継ぎ表に加え、乗客のほとんどが黒人系の人々でそのほとんどが電車内で騒がしかったため恐怖すら覚えました。幸いだったのは、自分が乗った電車があっているかどうかを尋ねた人がとても親切な人で、私がフランス語のアナウンスが聴きとれず、また上記のとおり乗り継ぎ表が部分的に破壊されていたため、いまいちどこで降りればよいかわからない様子でいると「その駅に着いたら教えるよ」と言ってくれ、非常に助かりました。そうこうしてなんとかホステルの最寄り駅まで着いたのですが、本当にこんなところにホステルがあるのかというような汚い路地でまたしてもパリのイメージは覆されました。実際フロントのスタッフにも「このあたりは治安が悪いから貴重品は気を付けなよ」と言われました。また、4人部屋で予約していたにも関わらず、案内された部屋は15人部屋で、そのことを告げると「2日目から働き始めたばかりだからまだあんまり分かってないんだ。はは」と言われなんとか本来の部屋にたどり着けました。ホステルはネットで一番安いところを選んだのですが(もちろん評判が悪いことも承知で)、なかなかに予想以上だったため、少しぐらい高くても立地や治安を重視で選ぶべきだったと思いました。しかしここでも不幸中の幸いで、このホステルの部屋で一緒になったチリ人のカップルがとてもいい人達で扉を開けて私たちを見た瞬間安心したような表情を浮かべてくれたこと、またそれは自分も同じだったことを今でも覚えています。翌日、パリの中心街ルーヴル美術館周辺へ行くとそこはもうイメージ通りのフランスでした。なんと表現したらよいか分かりませんが、フランスらしい建物やおしゃれなオープンカフェなどが並んでおり優雅な気分に浸ることが出来ました。観光としてはルーヴル美術館で、かの有名なモナ・リザやサモトラケのニケ、ミロのヴィーナスなど教科書に出てくるような芸術作品を堪能する事が出来ました。その後は凱旋門にも訪れ、そのスケールに圧倒されました。エッフェル塔に行った際にはちょうどライトアップの瞬間も見ることが出来、偶然にその場面に出会えたことに感動しました。最初のイメージこそ悪かったものの、やはり街中は素晴らしかったです。パリには二日間滞在し、その後リヨンという街へ行きました。ここへはまた龍大に来ていた友人を訪れるために行きました。リヨンはサッカーのチームが有名ですが、あまり興味のない私は友人がいなければきっと一生行く機会がなかっただろうと思う街なのですが、行ってみると思っていた以上に大きな街でパリほど人も多くなく本当にいい街でした。友人とは近くの大きな教会や街を一望できる公園(?)のようなところへ行き、ここでもまたゆったりとした時間をすごせました。個人的にはパリよりもこのリヨンの静かで優雅な雰囲気が気に入りました。

最後はイタリアのミランへ行きました。最初の計画ではフランスからフィンランドに帰る予定だったのですが、フランスからフィンランドまでの良い飛行機がなかったため、イタリアを経由しました。そのため実際に観光できたのはたったの半日ほどでした。しかしそれでもミランの街の雰囲気を感じることはでき、何度か写真でみたことのある有名なドゥーモには行くことが出来たのと、イタリアらしいパスタも食べることができたので、時間がなかった割には楽しめたと思います。

旅行から帰ったあとは荷物の多さと歩き疲れで1週間ほど体が痛かったですが、忘れることのできないいい思い出になりました。