Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2012年12-1月号 国際文化学部 T.U

<冬期休暇について>

私は、12月17日に前期最後の試験があり、12月18日から冬期休暇が始まりました。冬期休暇の期間は受講している授業のスケジュールによって決まるために、冬期休暇がいつから始まり、いつ終わるのかということは人によって様々です。私は、12月18日から1月6日までが冬期休暇でした。この期間を利用して、私は友達と2人でドイツ、ロンドンに2週間の旅行に出かけました。ドイツでは、ミュンヘンとフランクフルトに滞在しました。ミュンヘンでは憧れだったクリスマスマーケットを訪れることが出来、街中もイルミネーションが施され、たくさんの人々で賑わっており、散策するだけでもクリスマスの雰囲気を楽しむことが出来ました。そして、ミュンヘン滞在中にフュッセンにあるノイシュヴァンシュタイン城へも行きました。ここを訪れるためにドイツに来たと言ってもいいくらい、私はこのノイシュヴァンシュタイン城に行くことを楽しみにしていました。ここを訪れる前日、電車の時刻や切符の買い方を確認するために駅に行った際に、偶然知り合った気さくなドイツ人の老人の方にかなりお得な切符の買い方を教えてもらいました。通常だとミュンヘンからフュッセン間の往復で50ユーロほどかかってしまいますが、私が教えてもらったBayern-Ticket(バイエルンチケット)という切符を購入すると、電車だけでなくバスや地下鉄まで1日乗り放題で、値段も1人15ユーロほどとかなりお得でした。また、ドイツから日本へのポストカードの送り方や電車の時刻表の場所などをとても親切に教えてくれて、感謝の気持ちでいっぱいでした。しかし、いくら安全だと言われているドイツでも、海外であることには変わりはありません。知らない人に声をかけられたら十分に用心はしなければならないと思います。夜は酔っぱらった人も少なくなく、実際、私たちに親切にしてくれた老人の方も酔っぱらっていたようで、このあと一緒に飲に行こうと誘われました。いくら親切にしてもらったとはいえ、さすがに知らない人と飲みに行くということには危険を感じたため、なんとか断ってすぐにホテルに帰りました。ノイシュヴァンシュタイン城は、人気の観光スポットで多くの人が訪れるため、早めに行かないと入れないこともあるということを聞いていたために、早朝の電車に乗って行きました。ノイシュヴァンシュタイン城は、山の上にポツンと建てられています。最初はなぜこんな山の上にお城を建てたのだろうと思いましたが、お城の中の窓から見える雄大な自然の景色を見て、そこにこの城を建てた理由が少しわかったような気がしました。

ミュンヘンで3日間滞在した後、フランクフルトへ移動しました。ドイツだけではなくヨーロッパ各国でだと思うのですが、日本のお正月のようにクリスマスは家で家族と過ごすという文化があるために、12月24日から2日から3日間ほどは、どこの店も営業をしておらず、クリスマスマーケットも12月23日までには終わってしまいました。フランクフルトでの滞在期間が12月24日から12月26日までと、ちょうどこのクリスマス期間とかぶってしまい、街に出ても人がほとんどおらずガランとしていて、観光名所でさえも入れないところが少なくありませんでした。フランクフルトでは韓国人の友達に紹介してもらったコリアンゲストハウスというところで泊まっていたのですが、朝食も夕食も付いていたために、クリスマス期間中でどこのお店も営業していない中ではとても助かりました。コリアンゲストハウスのご主人は韓国語とドイツ語しか喋れなかったのですが、言葉が通じない中でも、ジェスチャーや簡単な英語を使ってコミュニケーションを取り、本当の家族のように接してくれて、本当に温かい人たちでした。1日疲れて帰ってきても、自分の家のようにほっと落ち着いて疲れを取ることができました。

フランクフルトでの滞在後、ロンドンへと移動しました。ロンドンでは、ロンドン・アイをバックに打ち上げられる花火を見ながらの盛大な年明けを体験することが出来ました。大晦日の午後8時ごろ花火を見るためのポイントへ到着しました。早めに行ったつもりだったのですが、すでに多くの人が集まり始めており、ガヤガヤと賑わっていました。ここから4時間立ったまま待ち続けるのは、寒さもあり少し辛かったのですが、近くにいた人と世間話をしたりしていたら、長いようであっという間に時間が経っていきました。午後9時ごろになると、どんどん人が集まってきて、どこまで人がいるのか分からないくらい多くの人で賑わっていました。年が明けたと同時に、盛大に多くの花火が打ち上げられ、周りにいた人々と握手をし、「Happy new year!!」と言い合い、日本では経験したことの無い年越しを経験することが出来ました。花火が打ち上げられたのは10分間ほどだけでしたが、4時間待った甲斐があったと思えるような豪華さでした。しかし、このあと滞在していたB&Bまで帰るのが大変でした。花火が打ちあがった後、出来るだけ早く帰ろうと動き始めたのですが、道はどこもかしこも人でいっぱいで、自分が今どこにいるのかも分からないまま、人の波に乗って歩き続けました。花火が見えるポイント周辺の地下鉄の駅は封鎖されている状態で、途中警備の人に道を聞きながら3~4駅分ほど歩いて、やっと地下鉄に乗ることが出来ました。結局、通常ならばロンドン市内からB&Bまで40分ほどで帰れたのですが、3時間ほどかかってしまいました。今回は1週間と長めにロンドンに滞在したために、無理をすることなく、ゆっくりと時間を使いながら観光をすることができました。ゆっくりと時間を使いながらも、ロンドンの主要な観光スポットには大体訪れることが出来、大英博物館やナショナルミュージアムでも急ぐことなくそれぞれに1日ずつ使って見て回り、ミュージカルを鑑賞することもできました。ミュージカルは当日券を買ったのですが、元旦だったということもあり安い席が空いておらず、少し値段の高い席になってしまいましたが、全体がよく見える席で、生の迫力あるダンス、歌声にとても感動しました。2週間の旅行は長いようであっという間に終わってしまいましたが、夢を叶えることができ、そして人との出会いに恵まれた、とても思い出深い、有意義な旅行となりました。