Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2011年9月号 文学部 Y.S

オリエンテーションについて

 

東フィンランド大学では9月1,2日と土日を挟んで5日に合計3日間のオリエンテーションがありました。時間は3日間とも朝9:00~お昼すぎ頃まででした。私たちがキャンパスのあるヨエンスウに到着したのはオリエンテーション前日でしたので、初日はその疲れもあり朝起きれるかと不安だったのを覚えています。実際は思いのほか目覚めがよく、余裕を持って大学へ行くことができました。初日から驚いたことは、まずはじめに1時間のcoffee timeが用意されていたことです。そのときは、まだオリエンテーションのプログラムももらっておらず、ただコーヒーをどうぞと言われ、留学生全員が列をなしてコーヒーを取りに行っているという、日本では考えられないような光景でした。このcoffee timeは初日だけでしたが、緊張感をほぐす意味や眠気を覚ます効果だけではなく、ゆったりとした時間の使い方にフィンランドらしさを感じる最初の機会となりました。オリエンテーションの内容については、初日は大学やヨエンスウの紹介がメインで、フィンランドのクイズなども行われました。2日目は授業の登録の仕方、保健センターについてや寮についてなどの説明を受けました。また、今年は私たちも含め家が決まらないままの渡航になった学生が多くこの日は学生から寮の管理会社への質問も多くみられました。3日目はフィンランドの歴史と学部の講義を受けました。東フィンランド大学では、この3日間のオリエンテーションのレポートを提出することで、単位をもらうことができます。

 

環境について

 

次にフィンランドの自然環境について記述したいと思います。私たちがフィンランドに到着後、ヘルシンキ空港から大学のあるヨエンスウに向かうまでの電車から見える景色は常に森と湖と牧場の繰り返しでした。いつになったら街並みが見えるのだろうと思いながら5時間ほどの道のりをずっと景色を見ていましたが、ヨエンスウの駅に着く直前まで同じ景色が続いていました。ヨエンスウの駅を出ると、綺麗な湖がありそこを渡るとすぐに大学や街へと行くことが出来ました。街といってもそれほど大きくはありませんが、ショッピングモールがいくつかあるので食糧品はもちろん衣類なども揃うので生活していくには十分な街です。何より田舎出身の私にとってうれしかったのが空気がとてもおいしいことです(龍大にいた時は家が京都駅前だったので)。毎日大学に行くまでの15~20分間がいいリフレッシュになっています。もうすぐフィンランドは冬を迎えるので、どんな寒さがやって来るのか不安ではありますが、ますます空気が澄んで天体観測などができるようになるのがとても楽しみです。

 

留学生活1か月を終えて

 

自由テーマですが、フィンランドに到着してからの1カ月間を振り返りたいと思います。まず渡航前後は龍谷大学から留学に来ている私たち5人とも、しばらく寮が決まっていないという事態が起こり、私に至っては日本を離れる2日前まで滞在許可がおりないなどハプニング続きでドタバタとすることが多かったです。しかし国際部の方々のご尽力や現地の人々のご厚意などのおかげでなんとか寮が決まるまでの家を決めることが出来ました。もちろんこのようなトラブルを解決するためには自分自身で行動して働きかけないといけなかったので、トラブル解決も留学のだいご味、という国際部の方の言葉通り最初の壁だったように思えます。また、このようなトラブルの原因は自分たちの行動が遅かったためであり、来年留学する方々は期限に関わらず余裕を持って出来ることからどんどん準備をしていかなければならないと思います。

私はまだフィンランドに来たばかりですが、9月の中旬にはフィンランドの国内を日帰りで旅行することができました。この時は私のチューターさんが車を出してくれ目的地であるsavonlinnaまで、ドライブを楽しみながら(やはり景色はほとんど森か湖でしたが)観光することが出来ました。savonlinnaのlinnaとは「お城」という意味で、そのお城の名前ががそのまま地名になるということに驚きました。この日は天気にも恵まれ、太陽の下、お城の上でフィンランド人の友達が作ってきてくれたパンやお菓子を食べたりと優雅なひと時を過ごすことが出来ました。

フィンランドという国は気候的にはとても寒く未知の世界ではありますが、日々を過ごしていくにつれフィンランド人の心の温かさを感じています。これからの留学生活の日々を初心を忘れず無駄にすることなく過ごしていきたいと思います。