Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2011年9月号 文学部 K.F

オリエンテーションについて

東フィンランド大学のオリエンテーションは学期が始まる9月1日(木)~9月5日(月)の3日間行われました。オリエンテーションには交換生、修士課程、博士課程に在籍する全ての留学生が一堂に大教室に集い行われます。今年は約300人の留学生が来ているようです。ヨーロッパ出身の学生が多く、アジアやアフリカから来ている学生は少ないように思います。皆英語が話せて当たり前の状態で来ているため、私自身はオリエンテーション1日目で厚い壁にぶち当たりました。また、フィンランド人もかなりの英語力を持っています。私が受講しているAmerican Studiesという授業で字幕なしでカーボーイ映画を観たのですが、皆当たり前のように理解していました。話がオリエンテーションから逸れました。内容について書きたいと思います。1日目は大学、健康管理サービス、法律、ヨエンスーなどについての説明でした。特に健康管理は大事で、冬場は鬱になる人が多いそうです。大学内に診療所があり、予約すれば行くことが可能です。2日目は授業の登録の仕方、もし憂鬱になったらどうするか?などの説明でした。3日目は各学部の説明です。自分が所属している学部の話を聞きます。英語が理解できず少し自分に対し苛立ちを感じました。しかしこれが今の自分の置かれている現状です。自分の英語力を上げなければいけないと感じモチベーションが上がりました。

 

環境について

周知のとおり、フィンランドは湖と森林の国です。森林と聞くと山を思い浮かべる方が多いと思はれますが、フィンランドには山がほとんどありません。京都は山に囲まれているので、少し驚きました。湖も綺麗だろうと思っていたのですが、大学の近くの湖が汚く、濁っていたのには驚きです。ヨエンスーは学生の多い小さな町です。町といっても栄えているのは中心街だけで、少し離れると人家と森と湖になります。中心街には店も多く生活に必要なものはすべて揃います。ただ、日本と違い24時間開いている店がありません。店はバーを除いて殆どが遅くても10時には閉まってしまいます。土日はもっとひどく6時には閉まっています。閉店時間を記憶しておかないと、食事を作る材料を買い忘れる恐れがあります。土日はセンターに行っても人はほとんどいません。まるで廃墟みたいです。土日は昼間から飲んでいる人がいて2度絡まれたことがあります。絡まれたと言ってもフィンランド語で一方的に話しかけられただけですが。その人が別れ際に英語でWelcome to Finlandと言ってくれた時は酔っていての国民意識は持っているのだなと少し感心しました。フィンランドは治安が良く日本とほとんど変わりません。大学でも上着を掛けておく場所があり、盗む人もいません。私は1度ランドリー(ランドリーは共同)で服を干していた時2着無くなったのですが、間違えて持って帰った人が畳んでランドリーの台の上に置いておいてくれました。ただ、自転車の盗難はあるようです。オリエンテーションのときも自転車から離れるときは必ず鍵をするようにと念入りに言っていました。次は大学について書きます。大学も閉まるのが早いです。7時にはすべての施設が閉まっています。その分授業は朝8時からと日本と比べ少し早めです。食堂やカフェテリアなどは4時閉店です。食堂は安く2ユーロ15セントでバイキング方式となっています。また追加料金を払えば他のサイドメニューも購入することが可能です。食事はパンが中心と思っていましたが、お米もあり味も悪くなく今のところ困っていません。ただ、フィンランド人はジャガイモをよく食べるようです。食堂でジャガイモを見ない日は殆どありません。生活して思うことは静かだということです。私の住んでいるところは、車も殆ど通らないので一日中本当に静かです。都会の喧騒を離れ静寂に包まれ小説を読みながら珈琲片手に栗鼠や兎を窓越しに見るのもなかなか良いものです。

 

自由テーマ

自由テーマは住居問題から生じた感謝の気持ちについて書きたいと思います。まず住居問題とは何かといいますと、渡航前にアパートが決まらなかったということです。これにはかなり焦りました。龍大の国際部の方々やUEFの方々の多大なる努力のおかげで5人中3人の住居は渡航前に決まったのですが、私ともう一人は決まっていませんでした。私は渡航前にチューターさんと連絡を取り部屋を探してもらうことになりました。それでも見つからず、友人の紹介で知り合った関西外大から来ている方のアパートにお世話になることになりました。初体面にもかかわらず泊めてくれたことに感謝します。その間もチューターさんはアパートを探し続けてくれました。そのおかげで来芬して1週間もたたずにアパートを見つけることができました。ルームメイトの2人もいい人で、私が部屋を探しているとチューターさんから聞き、私のところへ来て家まで案内してくれた時のことは今でも鮮明に覚えています。私が今このレポートをかけるのも皆様の支えのおかげです。感謝の言葉を簡単ではありますがこの場を借りて申し上げたいと思います。ありがとうございます。