Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2011年12-1月号 国際文化学部 A.T

*冬休みの過ごし方*

こちらでの友達はヨーロッパ圏からの留学生が大半で、彼らのほとんどは冬休み休暇に一時帰国していました。またヨエンスー出身でないフィンランド人学生も同じようにそれぞれ実家へ帰っていました。学生の町ともいえるヨエンスーから多くの学生がいなくなったため、街の雰囲気が少し変わったのを覚えています。私もこの冬休みを利用して3回旅行へ出かけました。私の冬休みは、2011年秋学期の授業が終わった12月上旬から春学期が始まる2012年1月上旬までの約一ヶ月間でした。

まず1つ目の旅行先はロンドンでした。日本人の友達がイギリスのある大学に留学中だったため、彼女に会いにロンドンまで行きました。ヨーロッパ圏の航空券が格安で手に入るRyanairというサイトでフィンランドからのフライトをオンラインで予約しました。宿泊先は、比較的街の中心に近いユースホステルでした。こちらもオンラインで事前に予約していました。ロンドン滞在期間はたったの3日(2泊3日)だったのですが天気にも恵まれ、憧れだった観光名所をすべて回ることができてとても満足でした。

2つめの旅行先はLahtiというフィンランド南部のヘルシンキに近い小さな街です。フィンランド人のルームメイトがLahti出身で、私が「クリスマスはフィンランドで過ごしたいけど、どうしようかな。」と話をしていたときに「私は実家に帰るから、是非遊びにおいでよ。」といってくれていたので、遊びに行くことにしました。クリスマスイブとクリスマスの二日間、彼女の実家にお邪魔して彼女の家族と過ごしました。ヨエンスーから電車で4時間ほどかけてLahtiに行き、彼女のおばあちゃんを訪ねてから彼女の家にお邪魔しました。クリスマスの伝統料理をご馳走してもらい、その後はテレビを見たりお菓子を食べたり、とにかく団欒する、という日本でいう大晦日と元旦のような雰囲気でした。街も大半のお店が閉まりとても静かで人の気配がなくなり、フィンランドでのクリスマスはお祭りではなく家族との時間というシンプルなものなのだなあと実感しました。また家族それぞれからクリスマスプレゼントとしてムーミンのマグカップやフィンランドのチョコレート、お母さん手編みの手袋などを貰い、本当にいい思い出になりました。フィンランド人にとって家族との大事な時間であるクリスマスタイムに日本人留学生である私を迎えてくれた彼女と彼女の家族みんなの優しさは一生忘れることができないと思います。

冬休み最後の旅行は年越し旅行で、1週間かけてオスロとストックホルムへ行きました。まずオスロ大学に留学中の友達を訪ね、それから彼女と一緒にストックホルム旅行へ出かけました。オスロはかなり都会で交通の便がよく、観光するのに2日ほどかけていろいろなところを訪ねたのですがその間は主にメトロやバスで移動していました。年越しの瞬間は友達と彼女のノルウェー人の友達と10人ほどでオスロの街の中心であがる花火を見ていました。彼女と留学中の日々の悩みを共有したりこれまでこんなことがあったとか近況報告をしあったり、彼女の現地の友達と会ったりしていると、なんだか刺激になり残りの留学生活ももっとがんばろう!とリフレッシュすることができたように思います。そして年が明けてからストックホルムへ行きました。ストックホルムは旧市街地がありとても美しく、魔女の宅急便の舞台のモデルとなった小さな島(ガムラスタン島)は本当に魔女の宅急便の世界でした。オスロと比較してストックホルムは小さな街で、ずっと歩いて移動していました。今回スカンジナビアの2カ国を尋ねましたが、2カ国とも見るもの食べるものなどはフィンランドとはまた少し違う生活文化を持った国でした。しかし建物や交通の便はそれぞれ違いますが、人の性格は3カ国とも似ていると感じました。北欧の人々は基本的にみんな暖かく優しく誠実だと思います。この旅行中も特にトラブルはなかったですし、初めての土地にもかかわらずかなりリラックスできました。