Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2011年11月号 文学部 Y.S

☆試験について

私が今期取っていた授業で筆記の試験があったのはSurvival Finnishというフィンランド語の授業とphonetics(英語音声学)のみでした。他の授業では基本的に期日までに最終レポートとレクチャーダイアリーの提出をすれば単位がもらえるものがほとんどでした。このフィンランド語のテストではwritingのテストに加え、別日にoralのテストも実施されました。writingのテストの内容自体はそこまで難しいものではなく、授業の復習をしっかりしておけばしっかりと点数をとることが出来ました。また中間テストも行われており、期末テストの内容は中間テストとほぼ一緒の範囲で問題が変わっているだけ、という印象をうけました。そのため、単なる暗記ではなく本当に授業内容を理解出来ているかが問われていると感じました。フィンランドではもし期末試験で十分な点数が取れなかったとしても何度でも追試を受けることが出来るチャンスが与えられているため、あきらめずにチャレンジし続ければ単位を取ることが出来ます。実際私はphoneticsの授業では一回目のテストで合格することが出来ず(このテストは難しく全体の半分程の生徒が追試を受けていました)、2回目でなんとか合格することが出来ました。

☆治安について

私が住んでいるヨエンスウはとても平和な街です。私がこれまで生活してきて聞いた・体験した危険なことといったら自転車泥棒と酔っ払いだけです。自転車泥棒に関しては寒くなるに連れて盗まれることが多くなるようです(何故かはわかりません。寒くなってみんなが放置しているから?)私はすでに2回自転車を盗まれました。一回目の時は旅行中、駅の前に止めていたら帰国後なくなっていました。その時はちゃんと鍵をしめていたのですが。2回目は私のミスでもありますが、友達の家に日本人3人で遊びに行った際、その日のうちに帰る予定だったのと、友人の家の前ということで3人とも鍵をかけずに放置してしまい、結局その日はそのままその友人の家に泊まることになり、朝帰ろうとしたら私の自転車だけが無くなっていました。このように少し油断すると、自転車はすぐに取られてしまいます(頑丈な鍵をしていても盗まれた友人もいるので対策もなかなか難しいです)。酔っ払いに関しては毎週末、街の方へ行ったら必ず何人もいて酔っ払い同士で喧嘩をしている場面をよく見かけます。基本的にこちらから何もしなければ何も起こらないのですが、ごくまれに言いがかりをつけてトラブルになることも

あります。私はあるパーティの帰り道、友人と笑い話をしていたら、一人の泥酔したフィンランド人が自分がバカにされて笑われていると勘違いしたのか(この時は日本語で話をしており、おそらく言語を理解できても会話が出来ないほど酔っていたので完全に相手側の勘違いです)、2~30メートル先から走って追いかけてきて殴りかかられました。相手はまったく話も聞こうとせず襲いかかってきたので私たちはひたすら逃げました。相手は500メートルほどは走って追いかけてきましたが酔っぱらっているため、早歩きすれば引き離せるぐらいの速さでしか走れなかったので、私たちは自転車に乗って逃げました。フィンランド人は普段はとても優しく本当にいい人ばかりで、その優しさに感動することもあるほどなのですが、泥酔している人たちには気をつけなくてはいけません。


☆Stockholm One-Day Trip

私は今学期、金曜日に授業が何もない週が何回かありました。(フィンランドでは毎回授業時間や場所が異なるため週によって授業日も異なります。)そのため、この金・土・日の3連休を使って私はお隣のストックホルムまでフェリーで旅行に行きました。日程は金曜日の夜にフィンランドを出て土曜日の早朝にストックホルムに到着、その日一日観光しその夜のフェリーに乗って、日曜日の朝にフィンランドに着く、というものでした。フェリー自体は予約も必要なく、また電車などよりも安いため(実際ヨエンスウからフェリーが出ている街に行くまでの電車代が一番高い移動費でした。)私は衝動的にその週の木曜日にストックホルムへ行くことを決めました。フェリーの中は、時期もありとても空いていて当日チケットを買ったにも関わらず一番安い部屋を取ることが

できました。また、フェリー内にはtax freeやカフェやバーも入っていて行きと帰りでとても楽しみました。ストックホルムの街並みはとてもきれいで私は特に旧市街のガムラ・スタンという場所がとても好きでした。ここは映画「魔女の宅急便」の街並みのモデルになった街として有名で、それを知っていろいろな建物を見ると本当に映画に出てくるものにそっくりな建物などがあり感動しました。観光や買い物をする時間はあまりありませんでしたが、要所を絞ることと交通機関や割引などを最大限に活用すれば、最後にカフェでゆっくりする時間も作ることができます。あとは靴下に穴が開くほど歩き周る体力だけあれば十分です。