Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2010年11月号 経済学部 Y.S

授業紹介②(受講している科目について)

Approaching Religion:Globalization and Religious Diversity

この科目は世界の様々な宗教のルーツや今と昔の違い、今後の展望などを様々な角度から学ぶことの出来る授業です。もちろん英語で展開されている科目なので、受講している学生も留学生が大半を占めています。よってクラスそのものがグローバル化しており、様々な国の宗教を知ることが出来ます。教授は毎授業ごとに変わるシステムになっており、東フィンランド大学の教授だけでなく、学外からも教授を招いて授業を行っています。このシステムにより、講義ごとに内容が変わるので、その都度こちらも新しいことを学ぶことが出来、とても刺激的な科目となっています。授業形式は1ヶ月間で週1回、4時間(2時間毎に教授が交代)の授業となっており、フィンランド特有のフレキシブルな授業形式になっています。また試験の代わりに、授業ごとにレポートを提出しています。

私がこの授業を履修して感じたことは、やはり外国人の学生は日本人に比べて自国の宗教や歴史に対して深く、幅広い知識を持っているなぁと痛感しました。私も龍谷大学にて仏教を履修していたので、何も知らないわけではないですが、いざ英語で仏教のことについて話せと言われるとごく簡単なことしか伝えることが出来ず、やるせなくなりました。私自身も日本人として母国のあらゆることを幅広く知っておく必要があると改めて感じています。

治安、危険を感じたこと、トラブルについて

まずは治安、危険について記述します。ヨエンスーは以前にも聞いていたとおり、とても安全な街だと思います。ここまでの約3ヶ月間で特に危ない目にあったことはありません。週末は街の中心部のバーで多くの人が室内外問わず騒いでいますが、フィンランド人はとても温厚なので、特にこちらに何かしてくるといったことはありません。しいて挙げるならばアジア人は珍しいのか街を歩いていると時折視線を感じることはありますが、それくらいです。

トラブルについてですが、私の場合はマネートラブルがありました。日本であらかじめ国際キャッシュ&クレジットカード(三井住友銀行・1枚で両端から使えるタイプ)を作っていたので、それを持参していきました。現地に到着してしばらくしてから現金をおろそうと試みたのですが、どういう訳か使えませんでした。(尚クレジットカードは使うことが出来ました)しかし現金も必要な場面がどうしてもあります。(exバスの昇降時、自動販売機etc)そのような時に備えて、渡航時までに最低2枚は予備としてキャッシュカードを用意しておくべきだったなぁと感じました。幸い現地では銀行口座を開設する必要があったので、(家賃振込みの為)後日両親に送金してもらうことで解決できました。やはり異国で生活するにあたり、マネートラブルは精神的にかなりのダメージを与えてきます。そうならない為にもきちんと下調べや準備は細心の注意を図り行うべきです。

自由テーマ 

 フィンランドの自然について記述しようと思います。渡航前から国土面積の7割が森林と湖と調べていたのですが、予想を上回る程の大自然でした。おそらく首都のヘルシンキを除いて、その他の街も自然が数多くあると思います。もちろん僕が生活しているヨエンスーも至る所に自然があります。街の中心には大きな河が流れており、

針葉樹林の森が辺り一面を覆っています。広葉樹林はあまり見かけません。交通量も少ないせいか、空気は京都と比べ物にならないくらい新鮮で、毎日その道を沿って通学するとき、何とも言えない程心地よい気分になれます。その他にも道を歩いているだけで、野生の動物を見かけることが多くあります。リス、ウサギはとても頻繁に見かけますし、シカは明け方や深夜にたまに見かけます。

天候に関しては10月の上旬から雪がついに降り始めました。そして11月に入ってからは降雪量が激増しました。それに伴い気温も寒い日になるとマイナス10度を記録するようになり、少し外を歩くだけでも耳や鼻が痛くなります。太陽が出ることも少なくなり、毎日が曇りの日になります。雨はめったに降りませんが、太陽の偉大さを感じています。暗くなる時間も日に日に早くなってきました。最近では午後3時半~4時で真っ暗になります。最初は驚きと違和感でなかなか慣れませんでしたが、夜も好きな私にとってはこれからもっと夜の時間が長くなると思うと楽しみです。