Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2019年3月号 国際学部 S.K

余暇の過ごし方

私は秋に5日ほどと、クリスマス休暇から年始までに3週間ほどの休暇、そしてイースター休暇が4月の中旬に4日ほどあります。ヨーロッパなのでたくさんの国を旅行したいところですが、私はひとまず秋にヘルシンキ、クリスマスは2週間でドイツ7都市を回りました。そのほかにも3連休を利用してエストニアにもいったり、1月にはフランスにもいきました。

 

ヨーエンスーからヘルシンキまでVRという長距離列車が片道4時間、学割を使って23ユーロであります。(バスも出ています。6時間、片道10ユーロ前後)どちらも席が指定できます。私は一度バスを使ったことがあるのですが、座席が狭く、とても疲れるのであまりお勧めはできません。長距離列車といっても新幹線よりは断然遅いので驚かれるかもしれませんが、改札はないので5分前にでも乗り込めますし、ワイファイ、コンセントもあるので充実していると思います。どちらも空港まで行くことができます。

 

休暇中はたくさんその国の料理や文化に触れることができました。前々回のレポートでも報告させていただいているかもしれませんが、私は2年前の留学の時に一緒に暮らしていたドイツ人の友達を訪れるためにたくさんの都市を回りました。都市ごとにもちろん雰囲気は違いますし、その土地のビールを飲んだり、クリスマスシーズンでもあったためクリスマスマーケットを回ったり、様々な経験をした2週間でした。

 

大体の学生は1セメスターしか留学しないので、12月の初めは帰国ラッシュがあり、お別れの連続でした。私は早めに授業が終わったので早めに旅行に行ったのですが、それで何人かお別れの挨拶ができなかったので決める前に帰ってしまう友達の帰国日の確認をお勧めします。2セメスターいる子も、私の友達はほぼクリスマスシーズンは母国に帰ってクリスマスを家族で過ごしていました。日本と違ってクリスマスは家族のイベントです。他の友達はドイツやフランス、チェコ、オーストリア、イタリアなどを一回の旅行で回っていました。フィンランドのSIMカードを買うと、データのローミング代で5ユーロが初めから付いています。フィンランド以外の国で使うにはそのローミング代をチャージして、お金を課金して使って行くような形になります。課金もウェブサイトで簡単にできます。気にして使っていると(使わないときは機内モードにするなど)5日間で3ユーロも使わずにフランス旅行できました。フィンランドのSIMカード、データ通信はとても便利で本当に助かっています。

 

パリの旅行についてですが、やはり少し治安の悪さを感じる部分がありました。私が行った時期は日本の卒業を間近に控えた大学生の卒業旅行シーズンだったのでたくさん日本人のグループも見ました。日本人はNOが言えないとよく聞くことがありますが、私が見た中でいかにも怪しそうな人に話しかけられていた人や、擦られていた人はみんな日本人でした。大きい街ですし、観光客も多いのでいろんな人がいます。メトロではカバンを抱えて乗ったり、カバンで場所取りをしたりしないなど、自分のものは自分で守るべきだと思います。おしゃれもしたくなるかもしれませんが、ブランド物のバッグなどはすぐ狙われると思います。

 

公共交通機関についてですが、同じ国でも日本のようにメインの交通網が違うのは当たり前のことです。同じEUとは言え、国によってもシステムはもちろん違います。私はそこが旅行の好きな部分でもあるのですが、例えばベルリンは発券の時刻が記載されていないものだったらバスや電車に乗ってから機械に切符を入れてバリデーションをする必要があります。心配であったら事前に調べることをお勧めします。ちなみに、ヘルシンキと空港のあるヴァンターではアプリで切符が買えるようになっています。そして、その方法が一番安く購入できる方法です。

 

 

ホームシックについて

現地での生活がうまくいかなくなったとき、例えばテストや発表がうまくいかなかったとき、日常で英語がうまく話せなかったときなど、いろいろな場面でホームシックというか、自分より他人が優っていて、少し落ち込んでしまうことがあるかもしれません。特に年末年始は日照時間が短いこともあり、天気も晴れが少ないので気分は確かに上がるよりは落ち込んでしまうことがあるかもしれません。でも、それで消極的になってしまったら本当に鬱状態になりかねません。本当に太陽に当たらなくなるので、ちょっとしたことで簡単に落ち込んでしまいます。私はあまりストレスを溜め込んでホームシックになったり、気分が上がらなかったりすることがありません。ですが、日に当たらないのは確かに気分がいつもよりは下がります。

 

その日が短くなるまでに人間関係はある程度構築して、オフの時にパーっとストレスを発散したり、友達と遊んだりしたらいいと思います。人との出会いは授業を通してありますが、プライベートまで簡単に遊べる友達を見つけるのは簡単に見えて少し難しいように私も感じています。授業が一緒でばったりあったら喋るけど、それ以上がない友達が大半だと思います。それも、私はこのように思っていますが、人によって行動力もトーク力も違うので一概には言い切れません。簡単に感じている人ももちろんいると思いますし、自分からいかに工夫して人と向き合って行くかが重要になってくる気がします。そして、私はそれが少し難しく感じて、それをきっかけに新しい人との関わり方を変えるきっかけになりました。日本はなんでも自分が自動的に決められたグループに所属できてしまうことが多いので、このようなことに気づけたのは留学のおかげだと思います。留学は英語だけではなく、人間関係、人間関係から自分の深いところまで学ぶことができる非常に良い機会だと思います。

 

ごく普通のことを言っていますが、ヨーエンスーの冬は外に出たらマイナスの世界、自転車は滑るし寒いし、授業がない日は学校に行く気すら正直起こらないことがあります。しかし、そこで家にいると危険なのでたくさん外に出て動くべきです。毎回同じような内容を書いている気がしますが、1月末までは暗く、とても寒いので気をつけていただきたいと思います。

 

今回は上記で紹介したドイツのクリスマスマーケットと、フランス、エストニア旅行の写真を載せたいと思います。