Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2013年5月号 社会学部 A.F

環境について

Kettwig私の寮はエッセンの中心市街地からすこし外れたところの住宅街にあります。休日の晴れた日には庭でガーデニングとお茶を楽しむ近隣住民を目にすることができるのどかな地区です。部屋は小さな共用キッチンとバスルーム、そして個々人の寝室があります。寝室はベッド、机と若干の収納スペースが備え付けられています。リネン等の支給はもちろん無いので、入寮したらすぐに枕やベッドシーツ等を買いに行かなければなりません。実は入寮の後、私は買い物に出かけたのですが枕や布団を抱えて寮まで帰る程の体力と気力が無く、その日はコートとマフラーに埋もれて一晩過ごしました。日用品や雑貨はエッセンHbfの周辺や、UバーンのBerliner PlatzからすぐにあるIKEA等で十分に揃います。個人的にはもう一つくらい家具を増やしたいところですが、滞在期間が一年しかない事と寮まで持ち帰れないのでやめました。

寮では廊下などですれ違った際に挨拶をするのが通例のようです。日本で下宿していた時にすれ違おうが、目が合おうが一言も言葉を交わさなかった事を思えば、ちょっとしたカルチャーショックです。

また、日常の移動手段は徒歩と電車、バスを使っています。州内の公共交通機関は学生証で無料で乗ることができるので非常に便利です。私は電車の方が好きですが天気が悪かったり、買い物で荷物が多くなったときは寮のすぐ近くに停留所があるバスを使います。Uバーンやバスは一、二駅程度であれば徒歩で行けるので目的地の手前の駅で降りて歩いて行ったりすることがあります。


自由テーマ;観光と旅行

ドイツと言えば中世からの街並みをイメージしたいところですが、寮と語学学校の周辺にそのようなものはありません。エッセンは炭鉱業で有名な町で、この町のシンボルであるZollverein炭坑跡は世界遺産に登録されています。ルール地方(工業地帯)といわれるエッセン含めこの一帯は、ドイツの重工業の中心を担ってきました。そのため世界大戦時に壊滅され、古い町並みはあまり残っていないのです。戦後は再びドイツ、さらにヨーロッパの工業の中核的存在として発展していきました。炭鉱業が衰退した今は少しさびれた雰囲気のある町です。この町にメルヘンな街並みを期待してくるならば少なからずがっかりする事でしょう。ちなみに旧市街地はエッセンHbfからS6で25分程度のところのケトヴィッヒにあります。そこは小規模ですが、教会の周りに古い建物が保存されており日本人のイメージするドイツの街並みを見る事ができます。

エッセンは交通網が発達しており、ここを拠点に様々な所に行くことができます。私は一人旅が趣味で週末を利用して上記のケトヴィッヒとケルン、ボンを観光しました。ボンは二十数年前までドイツの首都でしたが、非常に静かで落ち着いた雰囲気があり綺麗な町です。そこには入館無料の歴史博物館があるのでそれを目当てに行ったのですが、かの有名なベートーベン生誕の地でもあり、彼の生家は観光スポットとして公開されています。それぞれ日帰りで行くことができるので、天気のいい日や思い立ったときに気軽に行っています。州内の主要な町は夏までに全て見てみたいと考えています。