Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2018年7月号 文学部 S.U

授業紹介

私は今学期、語学の授業のみを受講しました。他の学生のように東アジア学科の講義については紹介することが出来ませんが、以下では出来るだけ詳しく授業の紹介をしたいと思います。

〈DaF-Übung:Gesprächstraining_ES〉

この授業では、ドイツ語のスピーキング能力の向上を目的としています。受講生は約15人の少人数クラスで、個人で発言する頻度が高かったと感じました。授業のテーマは毎回異なり、短いテキストを読みその要約をしたり、クレーム対応や口喧嘩、即興劇など様々なシチュエーションを与えられたりと、とても楽しくドイツ語の表現を学ぶことが出来ました。この授業の受講推奨レベルはB2程度であり、現在A2の実力しかない自分にとってはハードルが高いと感じていました。しかし、分からないことは質問すれば先生が即座に、かつより易しい表現に言い換えてくれ、またクラスメイトもサポートしてくれるという恵まれた環境であったため、最後まで乗り切ることが出来ました。自分よりもレベルの高い環境に身を置くことで、より必死にドイツ語に取り組むことが出来、結果的にドイツ語の会話能力が向上したと感じています。

〈EN4_Englisch B1〉

この授業では、英語のリーディング、リスニング、ライティング、そしてスピーキングをテキストに沿って学びました。クラスは20~25人程度で構成され、ペアワークをすることが多かったです。毎回、教科書で学んだテーマについて150字程度のエッセイを書く宿題が出されました。その宿題は次の週に先生が添削した上で返却されるので、ライティングの練習になるだけでなく、細かい表現の間違いなど理解することに繋がりました。授業中は先生にどんどん当てられるので、英語のスピーキングが苦手な私はとっさに答えることに苦労しました。他のクラスメイトは流暢に話せる人がほとんどで、彼らのレベルに追いつけるように頑張りました。

〈DAF2_Deutsch A2〉

このドイツ語の授業は週に2回、テキストを主に進められます。受講生は30人程で、日本人以外に中国やインド、台湾、エジプト、ブラジル、トルコなど様々な国からやって来た学生と共に勉強しました。内容自体はそこまで難しくはなく、日本で学んだ文法表現などを再確認する形となりました。この授業でもグループワークが多く、初めの頃は自分の伝えたい内容を上手く表現することに苦労しました。授業中は積極的に発言する人が多く、私も負けじと予習や復習を元に発言をしました。宿題はメール形式であったり、自国の紹介など様々なテーマのエッセイを書いたり、ディスカッションのための準備など多岐にわたりました。プレゼンテーションも行われ、私は日本の学校制度について発表しました。他の学生の質問に即座に答えることがとても難しかったです。この授業では、他の学生と密にコミュニケーションをとっていたので、色々な国の人と親しくなることが出来嬉しかったです。特に私は中国やトルコの学生と仲良くなりました。中国の学生とは、この授業での出会いを機に英語のタンデムを始めました。

前期の授業を受けて総じて感じたのは、自分の語学のレベルの低さです。何度も悔しい思いをし、もっともっと必死で勉強するべきだと痛感しました。また授業に積極的に参加しなければ受講している意味がなく、分からない時はすぐに質問しなければどんどん後れを取ることを身をもって理解しました。後期からも志を高く持ち、授業に取り組みたいと思います。

 

試験について

前述のとおり、Sommer Semesterの間、私は語学の講義のみ受講していたので、他の学生に比べて早めの7月中旬から後半にかけて試験がありました。

まず「DaF-Übung:Gesprächstraining_ES」では、学生が一人ずつ教室に呼ばれ、先生とIOSの職員の方の質問に口頭で答えていく、という形式で試験が行われました。質問の内容は、授業中に取り扱ったテキストの内容説明や日本とドイツの文化の違いについて、また授業の感想など様々でした。緊張から言い淀んだり、単語の変化を間違えたりしてしまいましたが、その都度先生がヒントを出してくれたので何とか乗り切ることが出来ました。

次に「EN4_Englisch B1」の試験を受けました。リスニング、リーディング、ライティングの3つの分野でそれぞれ40パーセント以上得点することで合格となります。スピーキングのテストもありましたが、これは授業中に別途行われました。くじ引きで選ばれた相手と共にその場で決められたテーマについて、先生やクラスメイトの前で会話をする、というものでした。試験の問題は授業中に似た問題を解く練習をしたので、全く分からないということはありませんでした。

最後に「DAF2_Deutsch A2」の試験がありました。英語の試験と同様に、リスニング、リーディング、ライティングから構成されていました。合格基準は英語の様に各分野40パーセント以上の得点です。個人的に、リスニングの問題は聞き取りが難しく、あまり自信をもって解答することが出来ませんでした。リーディングに関しては、授業中に似た問題を行っていたので、リスニング程難易度が高いとは感じませんでした。最後にライティングですが、2種類のメールを書く問題で、それぞれの文字数は50字程度と少なめだったので時間に余裕をもって問題を解くことが出来ました。

それぞれの試験の結果が出されるのは早くて8月、9月とのことなので、結果が出るまで気は抜けませんが、自分の精一杯を出し切ったので合格出来ることを願います。

 

〈ドイツ語のクラスメイトと〉                                                〈ドイツ語の先生と日本人留学生と〉