Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2018年10月号 経済学部 T.R

治安、危険を感じたこと、トラブルについて

私たちが住んでいるDuisburgという街はドイツの中では比較的田舎で、治安もあまりよくないとドイツ人の友人から聞きました。今まで事故などにあったことはありませんが、夜は一人で出歩かない方が良いと思います。特に女性の一人での外出は避けた方がよいでしょう。なぜなら街灯が少なく暗い所が多く人通りも少ないので、事故に巻き込まれてもおかしくない環境だからです。ですが、幸運なことに実際に何か事故にあった友人などは周りにはいないですし、テロなどのトラブルも離れた街で一度起こったくらいなので、正直なところ治安の悪さを感じたことはあまりありませんが、一度だけ少しだけ危険を感じたことがあります。その原因は今年のワールドカップです。みなさんはご存知かとわかりませんがドイツではサッカーはとてつもなく人気のあるスポーツです。さらに前回のワールドカップでは優勝するほどの強豪国でもあります。毎週末にはリーグ戦があり、試合はもちろんのことですが、試合前から人々のテンションは高いです。そのことについては来月にでも報告させていただきますが、それだけあってワールドカップは日本より盛り上がります。そのワールドカップでドイツは格下の韓国に負けてしまいました。おそらく史上初だったと思います。ドイツ国民からすると前年王者がアジアの国に負けるという事は屈辱的なことだったと思います。一緒に試合を観ていたドイツ人の友達も怒りを隠せないといった様子でしたし、外からも試合終了の後に叫ぶような声が聞こえたりもしていました。ヨーロッパの人々はアジアを見たときに、その人が日本人なのか、あるいは中国人か韓国人なのかという区別はつかないそうです。なので、そこから3日ほどは私たちを鋭い目つきで見てくる人が少数ですがいて、その時は少し何か危険な目に遭うかもしれないと感じました。非常に特殊な事例ではありましたが、私が身をもって危険を感じた体験でした。

 

サッカー “ボルシア・ドルトムント”

今回は私が留学するにあたって最も楽しみだったものの一つであるサッカー観戦について書きたいと思います。今回はボルシア・ドルトムントというサッカーチームの試合を観戦してきました。ドルトムントには日本代表である香川真司選手も在籍しており、ドイツブンデスリーガでも常に上位に位置する強豪クラブです。そんなボルシア・ドルトムントのホームスタジアムは名前にもありますようにドルトムントという街にあります。まずは留学先のデュースブルクの中央駅からドルトムントの中央駅へ向かいます。そこからトラムの駅へ向かうと、スタジアム行きの便が出ていますので、それに乗車すればスタジアムまですぐに行くことができます。移動時間はおよそ50分から60分程度だと思います。ただし、ドルトムントというチームはドイツ有数のビッククラブですので、観客数は毎回非常に多いです。実際私が観戦に行ったときもとても多くて、トラムに乗ることも大変苦労しましたので、今後、観戦を予定している方は、余裕をもって早めにスタジアムへ向かうことをお勧めします。スタジアムの中はとてもたくさんの席があり、とても広く、黄色と黒でまとめられたスタジアム全体は圧倒されるような景色でした。キックオフの時間が近づくにつれて観客が多くなっていくと、その景色はさらに素晴らしいものになりました。黄色と黒のアイテムを身に着けたサポーターたちがスタジアムを埋め尽くし、横断幕などを振りながら大声を出し選手たちを鼓舞します。そして試合になると、ドルトムントサポーターは応援歌などを歌い始め、体を大きく動かしながら応援します。その声はかなり大きく、スタジアムのなかで反響して、体にビリビリと響きました。その統率のとれた応援はとても感動的で、まるでスタジアム自体が大声を出しているかのようでした。まさにテレビ越しに見ていた、聞こえていたものが目の前にリアルタイムで広がっていて、とても興奮したことを覚えています。