Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2016年6月号 文学部 I.H

カルチャーショックについて

過去のレポートを遡るとあまり「カルチャーショックはなかった」と書いてる方が多いと思うのですが、私には様々なことが驚きで、日本にはない。と思うことがたくさんあります。代表を挙げるとすれば、ドイツの繁華街、クラブや飲み屋があるところが、朝まで騒がしいということです。賑わしくなる時間が日本の感覚と大分違うと感じました。日本でも夜の飲み屋街や若者が集まるところがあると思うのですが、私の感覚的にはドイツの混み具合はレベルが違います。ドイツのイメージに勤勉で日本と就労時間が似ているなど(むしろドイツの方が早起き)といイメージが私にはあったのですが、デュッセルドルフのそういった繁華街では、(日本と同様に金・土曜日は特に)朝まで道を歩く時は人をかき分けて進むぐらいに人がいます。終電という「帰らなければならない時間」という区切りがないというのも一つの要因であり、欧米人は日本人に比べてアルコールの耐性が強いということも影響しているのかなと思います。べろんべろんに酔っ払ってる人ももちろんいますが、、、。

もう一つは電車に関してですが、まず電車を待つときのルールが違います。日本なら当然のように早く来て待っている人が扉のくるところに並び、そこに列ができていくと思いますが、これは日本特有であって外国では列ができません。もし列になっていたとしてもそこに扉がくるという保証はありません。列車の位置はいつも変わる(列車自体が全然統一されていない)ので、並んでいる方が馬鹿を見ることになります。日本では先に並んだ人が先に乗る権利があるように思いますが、そんな気持ちを持っていたらドイツでは損します。列ができないのは日本以外では当然で、並ぶことは日本人の中でのみ通用するルールなので、郷に入っては郷に従うで、並ぼうとは思いませんが、乗り降りの効率は日本の方が明らかに高いなと感じます。公共機関は国々で様々な顔がありドイツ国内でも違いが見られるため、注目すべきポイントだと思います。

自由テーマ

運転事情

“カルチャーショックについて“の続きになってしまうのですが、ドイツの運転事情は私にとって、非常に面白い文化の差だと思います。まずドイツのマイナス面から取り上げると、ドイツの車は日本の車に比べて掃除が行き届いてないです。気候の問題もあって乾燥してるので砂埃がすごいという点も含め、日本の車は私の体感的にとても綺麗です。次に運転の仕方についてなんですが、確実に日本の運転は大人しい、配慮が行き届いていると感じました。バスではサービスの面も考えてられていて、乗客が移動してる時、席に着く前、つり革に捕まるまでは動き出さないことがほとんどだと思います。停止する時はできるだけスムーズに止まり、急ブレーキを踏んだ時なんかには確実に謝罪のアナウンスが入ると思います。それに比べ、ドイツでは急ブレーキは当たり前で、もしご老人が歩いている途中でも容赦なく発車します。カーブを曲がる時も捕まってないと絶対立っていられないほどの勢いで曲がります。日本で同じことが行われたら、おそらく苦情が入りニュースになるような大問題だと思います。あと、是非改善すべきだと思うことは、道路が石畳のところがあり、私の住んでいる寮の前がちょうどそうなのですが、そこをバスや車が大して減速もせずに通過していくので、とてもうるさいです。一説にはスピードを規制するためにわざと石畳にしているという人もいますが、減速しているようには見えません。。。

交通面でプラスだと思うことは、信号のない回転式の交差点があることが一つにあります。それは画期的であまり待つことなく見渡しもいいので便利だと思います。またAutobahn(高速道路のようなもの)は日本の制限速度の倍の200キロを出すことができ、ほとんどお金がかからないので、車好きにたまらない国だと思います。これは特にドイツだからということはないと思うのですが、4月にドイツに来てから車同士の接触事故を4回も見ました。多分偶然だと思うのですが、それが印象深くのこってしまっているので偏ったイメージがついてしまってるのかもしれないです。