Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2015年10月号 文学部 H.B

①治安、危険を感じたこと、トラブルについて

私が住んでいるDuisburgはあまり治安は良くない場所なのですが、今のところ特に目立ったトラブルはありません。気を付けるようにしている事といえば夜道は一人で歩かない事と、スリ、そしてドイツ人の友達が教えてくれた危険な場所には近づかない事です。

危険と呼べるほどの事ではないのですが、こちらに着いたばかりの頃大学に行くために道を歩いていると、知らないおばあさんにスーパーの袋のようなもので顔を叩かれました。叩かれたとは言っても振り回した袋に顔が当たっただけなのですが、そのおばあさんは私と目が合うとまるで虫を追い払うように袋を振り回してきました。この行為がただたまたまその場にいた私に行われただけだったのか、何か意図があったのかはわかりませんが、その時の私はアジア人差別の一種かもしれないと感じ少し怖くなりました。それ以降特に差別的なものを感じた事はありませんが、他の日本人留学生の話を聞いていると全くないわけではないようです。特に今は難民問題によりDuisburgでも外国人反対のデモが行われています。

他にあげられる危険としてはやはりスリの被害です。特に日本人が多く暮らしているDüsseldorfではスリが多く、知り合いに2件スリにあったという話を聞いています。また大学でスリにあった知り合いがいて、その人は図書館で財布を置いて少し目を離した瞬間に盗られたそうです。私自身はまだ一度も被害にあっていませんが、こちらの生活に慣れてきたからといって気を抜かないようにしたいです。

 

②ドイツの誕生日パーティについて

ドイツと日本の誕生日の祝い方にはたくさんの違いがあります。まず誕生日パーティをする場合、たいてい誕生日の人本人が主催します。招待された人達はプレゼントはもちろん食べ物や飲み物も持ち寄りますが、だいたいはお菓子など軽いものばかりで、主な料理や飲み物は誕生日の人が用意します。中でも誕生日ケーキは誕生日の人が手作りで用意している事がよくあります。そしてパーティが始まると、誕生日の人は料理を取り分けたり、お酒を注いだりと忙しく動きます。そしてパーティが終わり、友達がみんな帰ると、誕生日の人はパーティの片づけをします。

日本人的な考えからするととても違和感がありますが、ドイツ人にとって誕生日とは、自分が無事に誕生日を迎えられたのは周りのおかげであると感謝する日であり、その感謝の気持ちを伝える日であるそうです。誕生日を祝ってくれてありがとう、ではなく、誕生日が来る日まで自分と一緒にいてくれてありがとう、という考え方でしょうか。これもドイツと日本の文化の違いであり、とても興味深いと感じました。