Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2015年1月号 法学部 A.T

現地の学生、友達について

ドイツ人の学生やドイツに留学している留学人の学生と知り合う機会がありますが、勉強に対する姿勢は日本の学生よりも比較的積極的な学生が多いと感じました。というのは、Duisburg-Essen大学が実施する試験に三度不合格になると退学を余儀なくされるシステムがあるからで、この試験に対するプレッシャーが彼らの勉強する意欲を支えている面もあるようでした。事実試験の2ヶ月ほど前になると一緒に語学交換をしていたタンデムパートナーとタンデムをする時間が減ったり、図書館の椅子が埋まっていて場所がなかなか空かないということもありました。

またドイツに交換留学としてでなくDSHやTestDafなどのドイツの大学に入学するために必要なドイツ語試験に合格して留学をしているドイツ語を母語としない学生とも交流がありましたが、講義やレポートや試験などの全ての作業をドイツ語でこなし試験に合格する必要のある彼らの背負っている苦労やプレッシャーは傍から見ていただけの私でも十分に想像でき(勿論彼らが試験を受けることが出来るチャンスも3回までです)彼らの生活と自分の生活を比較することにより影響や刺激を受ける機会が本当に多く、そんな彼らの存在が私にとって私の勉強に対する気持ちを見失わせないための重要な目標であったりメンター達の一つとして存在していました。

友人関係も大きく分けてドイツ人の学生・日本人留学生・日本人以外の留学生の3種類のつながりがあり、ドイツ語の宿題の面倒を見てもらったりドイツ語の正しい表現を学ぶためにドイツ人とドイツ語の練習をしてもらったり、行事ごとの情報のシェアや気分転換の一環として日本語で話す(話してもらう)ための横のつながりとして日本人と接点を持ったり、お互い母国を離れている者同士であることや会話はお互い母国語でないといった気持ちの面でフェアな立場が多い日本人以外の留学生と文化の交流をしたりと、以上のどの繋がりからも意義の多い情報や経験が得られ、留学を通してよい友人関係を築くことが出来たと思います。

 

自由テーマ ・ 出国手続きについて

出国する際の手続きについてですが、大きく分けて退寮手続き・銀行口座の閉講・住民登録の解除の3種類になります。

退寮についてですが、退寮の際はまず寮の管理人(Hausmeister)と連絡をとり、いつ退寮したいのかということを打ち合わせと契約書等に退寮証明のサインを書き、退寮日までに部屋の掃除(ペンキ塗りや雑巾がけ)を行います。そして事前に打ち合わせた退寮日に再びHausmeisterと連絡をとり、部屋のチェックが行われた後にHausmeisterに鍵を返還し退寮、という流れになります。また入寮の前にStudentenwerkに収めた敷金があり、部屋の掃除具合に比例してどれほどの敷金が返還されるかが決まります。なお敷金の返還についての支持は寮側から一切よこされず、敷金の返還を申請しない限りそのお金は戻ってきません。

銀行口座の閉講の流れについてですが、口座を開設した銀行に行って口座を閉講したい旨を伝えた後に必要な情報を記入し、最後に閉講のサインを記して終了となります。銀行の閉講作業は事前にアポを取る必要もなく、また5分ほどで終了しました。なお、口座の閉講はドイツ国外から行えないようです。過去のマンスリーレポートには日本から閉講の手続きが出来るという情報がありましたが、それが出来るかどうか気になり一度その事を銀行(Sparkasse)で訪ねたみた結果、出来ないという返事がきました。

住民登録の解除についての流れについてですが、Essenの場合はEssenのRathausに趣き住民登録を解除したい旨を窓口の人に伝えます。その後指示に従って適切な窓口へ移され、再び住民登録を解除したいことを伝えたのちに必要な書類にサインを書くことで終了します。この作業は銀行の閉講と同様にアポを取る必要はなく、また5分ほどで終了します。この作業を行わないまま出国するとドイツに籍を残したままの出国となりその際は日本から住民登録の解除の手続きをする必要があるようです。そしてこの作業が非常に面倒で時間がかかるので、出国前に行う方が遥かに楽だということを私の半年前から留学していた他大学の日本人留学生から聞いたことがありますので、是非出国前に住民登録解除の手続きをすることをおすすめします。

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なお、過去のマンスリーレポートにはAOK(保険)の解除が必要という記載がありましたが、保険の契約は1年間経った後に自動で解除されるというシステムだったようなので、その作業は必要ありませんでした。またAuslaenderbehoerdeに帰国する旨の連絡をすることや、VISAを返還する作業・学籍を除籍する申請や学生証を返還するという作業も必要ありませんでしたので、前述した以上の3つの作業を終えることで私の場合は問題なく出国をすることが出来ました。