Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2014年12月号 法学部 A.T

試験について

試験は2月の中旬に行われるようです。しかし私のVISAの期限は1月の末までとなっているので、おそらく大学の試験を受けることなく帰国ということになります。一度大学の先生に試験を私のために早めに受けることが出来ないか交渉しましたが、残念ながらそれは叶いませんでした。

自業自得の話となりますが、私は1月末までの学生VISAとしての期限が切れた後は自動的に旅行VISAに切り替わり、更に3ヶ月滞在できると思っていました。しかしそれは私の勘違いで、もしVISAを延長したいのならVISAの発行を申請した外国人局に延長の願いを出す必要がありました。しかし私がその事に気付くのが遅かったことと外国人局とのやりとりが思うように進展しなかったことにより、なかなかVISAの延長作業が思うようにいかず、これ以上外国人局とのやりとりを続けると帰国準備に影響がでるおそれがあったのでVISAの延長と大学のテストを受けることを諦めることにしました。

試験こそ受けることは出来ませんが、私の留学後期の目標はあくまでもドイツ語でドイツ語以外の何かを学ぶことにあり、そしてそれを大学の授業で達成しているので試験を受けれないこと自体はそれほど問題ではありませんでした。

 

 

自由テーマ ・ ドイツの役人の対応について

前述しましたように留学の途中で自身のVISAの期限に問題を感じましたので延長を試みようとしましたが、それは叶いませんでした。以上の理由から残念ながら1月末に帰国を決めました。

これ以降の内容は私が主観から感じた偏見の話になり、私の一意見が恰もドイツ人役人の全てであると誤解される恐れがありますが、私がこの身で実際に経験した事ですので、滞独生活の一例として告知したいと思います。

まずドイツの役所はメールの返事を何週間も待たされることはザラで日本ほど迅速に対応することはありませんでした。必要であると提示された書類を駆けずり回って用意して持参したにも関わらずそれはやはり必要なかったと言われ腹の立つ思いをしたり、持ってきた書類に難をつけられ交渉が滞ることなどもありました。一刻を争うほどの深刻な場面に於いても彼らの対応は遅く、単純に文化の違いで割り切れなかったほど何度も苦い思いを感じたので、次第に役所や公共機関に出向いたりメールをしたりすることが、とても面倒で気が重く感じるようになっていきました。

ドイツでの役所の申請事に関しては直ちに、そして忍耐強い心を持って彼らと向き合うをする必要があります。私は3月1日にドイツに到着したのですが、到着1週間後にVISAを申請をした際、申請から約3ヶ月のブランクを以て仮VISAの発行を経たのち本VISAを得るまで更に1ヶ月待ち、合計約4ヵ月かかりました。しかし同時期に来たある友人は、役所に申請してから約1ヶ月で発行されました。

またドイツでの役所手続きはメール等でアポをとったうえでの手続きが大前提となり、アポなしの飛び込みで役所に申請等に行っても基本的に相手にされることはなく、緊急の用事であっても例外なく門前払いになります。しかしそのアポをとろうとすると前述のように先方とのメールのやりとりが非常に遅く、ようやくメールの返事がきたときは既に先方の動く必要がなくっていたりと凄まじいジレンマを感じました。

滞独生活をする中で様々な場面で手続きをすることがあり、どの手続きも一度の訪問で片付いた事は一つもなかったのでとても疲れました。その際に感じる疲労の大きな原因の一つに「ドイツ人役人」というものがありました。そしてこれらの経験から私は彼らにいい印象を持っていません。次年度以降のドイツ留学生達に私の様な思いをあまりして欲しくないので、まずドイツでは全ての作業が思うように進むことはないと覚悟しておくとあまり心が荒れなくて済むという旨から、私の経験によって得た情報の一つとしてこちらに記します。