Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2014年10月号 法学部 A.T

治安、危険、トラブルについて

半年ほどドイツに住んでいますが、Essenの治安・危険は悪いと感じる場面に遭遇した経験は今のところありません。浮浪者に片足を入れたような人たちが物乞いをしたりお金をくれと言ったりしますが、しつこくは食い下がらないので無視をすれば問題ありません。

過去のレポートでも既に何度も言及され続けていますが、ヨーロッパ、ひいてはドイツの治安は比較的安全であると思うので、日々身構えながら周囲を警戒して外に出かけるという必要はないと思います。夜中に人気のない道を歩く、というような明らかに危険な事をしない限りは問題ないと思います。

Duisburgに住んでいる日本人留学生の友人も男女を含めて何人かいますが、彼らも身の危険を感じるような出来事はまだないそうです。(ないまま帰国した友人もいます。)過去のレポートを見るとDuisburgやEssenの治安はあまりいい評判に書かれていませんが、私が実際に住んだ感想・意見としましては、夜間も警察が巡回している様子から見ると、他国と比較してもかなり安全な部類であると思います。

 

自由テーマ ・ 母語で外国人と対話する時の意識の変化について

今現在私はドイツに留学していますので他人との会話の手段として基本的にはドイツ語や英語で話していますが、時々日本語も使う機会があります。その機会というのは、日本語を勉強しているDuisburg-Essen大学の学生と話す時、或いは日常会話以上の日本語を習得しているある中国人の友人と喋る時です。

私のドイツ語や英語を聞き取る力も日を追って多少は上達してきたもののまだネイティブスピーカーの喋ったことが早すぎて単語を捉えきれなかったり、仮に単語を捉えれたとしても自分の知っている範囲を超えた語彙やスラングが出てきて会話の途中で理解が難しくなってくることなどが多く、その事については未だに苦労し続けています。そしてその辛さを身に染みて理解したので日本語を勉強中の彼らと話すときは、例え日本語が上手だなと感じる人であってもなるべく簡単な語彙を選びながらかなりゆっくりと話すようにしてきました。

しかし必ずしもそれが良いことではないと考えるようにもなりました。というのは、自分の力や経験の足りなさを理解して反省しなければ決して次の世界が見えるということはないということをこの留学で痛感したからです。

全留学生に言えることですが海外に住むと大なり小なり必ず問題に直面します。そしてそれらの問題を解決するために人に聞いたり情報を集めたりする必要がありますが、それらは勿論全て外国語を使なのでとても不便です。苛立ちさえ覚えることもあります。しかし是が非でもそれを解決する必要がある問題なので、そのために必至で勉強して語学力を鍛え、その結果助けを借りながらでもなんとかやり通すことになります。それらを繰り返していくことで自信が生まれて行動力が芽生えます。そしてそれらの経験が自身の視野や造詣を深めることになり、物事を多角的に考える力がつきます。

そのように考えるようになってから彼らと話すときの日本語の使い方を今一度見直すことになりましたし、少々問題があっても意味が伝わるからOKではなくて、私の留学経験から来るエゴで彼らの日本語を訂正したりすることもあります。

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日本語を話す相手と喋ることで自身の留学を見つめ直すことが出来るとは思いませんでしたが、それでも考えようによってはこのような結論も出せたので、これも私にとっていい発見であったと思います。