龍谷大学グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

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デュースブルグエッセン大学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学

2014年4月号 法学部 A.T

レポート作成法学部 A.T

オリエンテーションについて

過去に龍谷大学から留学したOB.OGの現地レポートを参照にした限りでは毎年大学側から施設の案内や履修登録の方法などを説明する留学生向けのオリエンテーションが実施されるということは知っていたので、今期もそうであるということを期待してオリエンテーションの連絡を待っていました。しかしいつまで経っても連絡は来ず、仕方ないので大学のHPを見て実施日程を調べてみると既に終了していることが分かりました。従ってこの題について特筆できることはほとんどありません。情報を得る手段に関してドイツ(というよりも日本国外)は向こうからそれを提供をしてくれるというケースは少なく、寧ろ自分の手と足で集めに行くということが基本であり前提であるようです。

到着してから一ヶ月半ほど経ちましたが、もたもたしていたばかりに情報を取りこぼすということは一度や二度ではなかったので留学先では素早いアクションと危機感が重要であると痛感しました。このことは過去のどのレポートを参照しても必ず言及されていることなので最早鉄則であるということ認識する必要があります。

 

自由テーマ①英語について

ドイツに来て感じたことは、英語は本当に万能であり改めて事実上世界共通語であると認識せざるを得なかったことです。

ドイツの公用語は勿論ドイツ語であるので、生活していく上での意思疎通の手段としてドイツ語は頻繁に用います。しかしながらドイツ人の多くは老若男女問わず母国語のドイツ語に加え英語に堪能な人が本当に多く、英語しか喋れなくても生活を送ることは十分可能な環境だという印象を得ました。実際私が留学先で知り合ったこの春から神戸市外国語大学から留学している友達は英語の試験のみでドイツに留学したようで、生活に依るところも今のところほとんど英語だそうです。こちらにもそれなりの英語の運用力があるということが前提ですが、有事の際でも英語が日本に比べてよく通じるという点に於いては本当に便利であるなあと感じました。役所に行って各種手続きをする際もこちらのドイツ語がまだ十分でないと見ると英語に切り替えて応対してくれるということも2,3度ありました。

また大学主催で留学生を集めた飲み会(Stammtisch)に於いても英語はよく飛び交います。というのは、Duisburg-Essen大学へ自分の専門科目をドイツ語でなく英語を用いて授業を受けるためにドイツに来た留学生もいるため、ドイツ語が全く喋れないけど英語なら、という学生は少なくないからです。現にそのような学生らとStammtischで相席になったばかりに英語力が乏しい私にとって完全に蚊帳の外となりやるせない気持ちになることもありました。また大学の語学の授業(ドイツ語)に於いても英語で留学しに来た中国人留学生と一緒に受講しており、彼らはドイツ語がほとんど喋れません。そのような人たちとも会話をするための手段として英語を使うことが迫られました。

しかしながら、またドイツ語だけでも十分充実した留学生活を送ることは全く可能であり、英語はさっぱりであるけれどドイツ語のやりとりだけで素晴らしい経験が出来たと目を輝かせながら話してくれた知人を、私の知り合いである1年間ドイツ留学を経験した何人もの先輩がそれを証明してくれています。あくまで更なる留学生活の充実を促す手段として英語は有用であるというだけで必須ではありません。私も渡独前に英語も勉強しておくべきかどうか悩みましたが、多忙や怠慢も相まってほとんど英語を勉強せずにドイツ語の勉強のみ注力していました。結果としては英語しか喋れない人とはあまり強い関係を結びにくいですが、それでもなんだかんだとドイツ語話者同士である程度のやりとりや関係の構築を可能にすることが出来たので、これはこれでよかったと思っています。

また互いの共通言語をもたないからやりとりが絶望的であると彼らとの関係を切り捨てることは早計であり、現に同じ語学の授業のドイツ語でなく英語で留学しに来た中国人の一人は、私によく笑顔を振りまいてくれたり覚えた日本語を使ってきたりボディランゲージをよくとったりと愛想良くしながらこちらに歩み寄ろうとする子がいます。こちらもそれに応じて私の拙い英語力を使い彼の思惑を理解しようとしたり、同様に笑顔を作ったりして歩み寄る姿勢をとってみたことにより、「友達」という関係を築くことが出来ました。英語やドイツ語を上手に操れることは大事ですが、そのような言語力の良し悪し以前に、お互い少々相容れないところがあってもコミュニケーションをとることを投げたり諦めたりせず相手を「理解」しようとして歩み寄ろうと好意的な姿勢(誠意)を見せることは、例え日本人同士であったとしても気持ちの良い人間関係を築くうえで本当に大切なことであるのだなと彼から学ぶことができました。

 

自由テーマ②親切に努めるということについて

特に渡独直後は不十分な言語能力のせいでコミュニケーションを思うようにとれなくて苦労やストレスが絶えず、役所手続となると事情が事情なので鬱陶しがられることは承知の上でしつこく食い下がる必要があったため、その度に呆れた顔や低い声をされることはしょっちゅうであり、非常に困難を強いられると同時に情けない気持ちになることが多くありました。しかしそのような閉塞した心境に陥っても、必ず、誰かが、親切に、手を差し伸べて救ってきてくれたことによりとてもありがたく満たされた気持ちになり今までなんとかやっていくことが出来ています。そしてそのような人たちが傍にいなくても必ずどこかにいると信じることによって私自身の励みや気力へ変わり、めげずに留学生活と格闘するモチベーションを保つことが出来ています。

私事になりますが特に思い出深い出来事を挙げると、語学力の不足により入寮が思うようにいかず、後が詰まっているからと追い出されてしまい、万策尽き待合場所の椅子に愕然とうなだれて座っていたところを親切にもあるドイツ人の職員の方が声をかけてくださり、事情を説明すると日本語を話せる大学の教授の方と電話を取り次いでくれたおかげでなんとか入寮をすることが出来た、ということがありました。見ず知らずの、しかも語学力が不十分で意思疎通が難しい日本人であるにもかかわらず根気よく親身に相手にしてくれたことは感謝の念に堪えなかったと同時に、私は本当に困って参っている人に対して見返りを求めずこれほどまでに親切に接したことはあるだろうかと反省の念も生まれました。

挙げだすとキリがありませんが、日常で感じるそのようなこととしては、会話するうえで嫌な顔を一つもせず私が理解できるまで何回もドイツ語を言い直してくれたり、簡単な表現に言い換えたりしてくれるドイツ語の上手な留学生やドイツ人の友達がいたりと、自分が弱い立場にいると自覚せざるを得ず少し情けなくもありますがそれ以上に本当にありがたく思うことが多いです。いつか誰か本当に困っている人がいる現場に遭遇し、その時私が温かく手を差し伸べて助けるという形でこれらの経験を還元することが出来れば、それだけでも留学をした意味はあったかも知れません。

留学してから間もないですが、上記のように例え日本人同士であったとしても、どのように接すればどちらかを犠牲にせずお互いを満たし合える人間関係を作ることが出来るのかということついて考え直すことが多く、私にとって語学の習得をすることと共にこちらも重要なテーマの一つとして浮かび上がりました。そのことを意識・研究・実践をしながら多くの人と触れ合い学習し、この1年間の留学生活を送っていこうと思います。

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