Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2013年12月号 文学部 M.M

授業紹介

今期の授業は自分の専攻科目は取らずにドイツ語のみを選択しました。しかし、体調不良により授業は2回しか出席できずに冬季休暇にはいってしまいました。よって、授業紹介が今月の課題テーマですがドイツの病院での体験について書きたいと思います。私はAOKというドイツの保険に入っていたため一切の治療費は無料でしたが、朝・昼・晩の食事やその他諸々の費用として私の病院では一日10ユーロかかりました。救急車を利用する際は日本では119ですが、ドイツでは112です。私が救急車を呼ぼうとしたときにはたまたま通りかかった親切な人が車で病院まで運んでくれましたが、もし救急車を利用するときには有料のようです。病院は医者も看護師もみんな親切で日本語を覚えて話しかけてくれたりと、とてもアットホームな雰囲気でした。また、医者には英語が通じますが、ほとんどの看護師には英語が通じませんでした。そして、病院の中で一番驚いたことは医者も患者も誰もが携帯電話をマナーモードにせず、かつ誰もが病室でも廊下でもどこでも大声で携帯電話を使っていたことです。看護師に問題はないのかと尋ねましたが、何の問題があるのと笑われました。また、病院内で支給される水が全て炭酸水だったのにも驚きました。朝と晩の食事はいつもパンとバターやジャムに少しのハムやチーズなどととても質素なものでしたが、昼食には食べきれないようなステーキやハンバーグが出されることが多かったです。私は日本でも入院経験がなかったので、異国での初めての入院生活は慣れないことも多く大変でしたが、貴重な経験ができたと前向きに受け止めたいと思います。

 

クリスマスについて

商業的な日本のクリスマスと違ってドイツでのクリスマスは伝統的で宗教的なものです。私はドイツ人の友達の家に招待してもらって一般的なドイツでのクリスマスを体験することができました。恋人同士で過ごすというイメージが日本では強いかもしれませんが、ドイツでは24日に家で家族と一緒にクリスマスを祝います。多くのクリスチャンの家庭ではVaterunser(主の祈り)を唱えた後に、宗教的な意味をもつ様々な伝統料理を食べます。信仰心の強い家庭ではクリスマスに肉料理は一切食べませんが、現在では多くの家庭でガチョウを食べるそうです。食事の後には家族で談笑を楽しんだり、クリスマスソングを歌ってクリスマスを祝います。そして、最後にクリスマスツリーの下に置いてあるそれぞれのプレゼントを開けます。ドイツには日本のようにサンタクロースがプレゼントを持ってくるという文化はないそうです。しかし、カトリックの家庭にはChristkindという天使が、プロテスタントの家庭にはWeihnachtsmannがプレゼントを運んできてくれるという文化があるそうです。また、25日26日も祝日で多くのお店は営業していません。この日には多くの人々が祖父母や親せきなど家族を訪ねます。そして、ドイツでは色々なところで12月23日までクリスマスマーケットが開かれています。ホットワインやたくさんの肉料理、魚料理、スイーツを楽しむことができ、くるみ割り人形やクリスマスのデコレーション、キャンドルなど多くのお土産も買うことができます。