Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2013年6月号 社会学部 A.F

授業紹介

 

Japan Tag

日本舞踊のショーと大勢の観客

語学学校はエッセンHbfから徒歩10分程度の所にあるRheinland Privatschuleに通っています。5月から授業が始まるので、余裕をもって手続きができました。授業はドイツ語初心者クラスであるA1というクラスをとっています。

自分の語学力に全く自信が無いためにこのクラスを選択したのですが、現在はそれを後悔しています。A1で求められる語学力と自分の語学力に差がありすぎました。未だにドイツ語を自分の口から自然と出せるようになってはいないので、自分が目標としている語学力レベルには到底達していません。しかしA1ではまずアルファベトから始まり、規則動詞変化などの基本的文法事項に終始する授業内容です。その内容はすでに日本で修めています。復習は重要ですがもう少し実践的な独語会話やイディオム等の発展的な事を望んでいた身としては落胆の一言に尽きます。

この語学学校で気に入っている点は、授業中にドイツ語しか話してはならないというルールがあるという点です。講師はもちろん生徒も授業中はドイツ語を話します。そのためクラスでは講師の指示や説明を生徒が理解できない事がしばしばおこります。さらに質問やわからない事があるときは講師に聞く必要があるので、必然的にドイツ語を話すのですが、内容を十分に理解していて質問が無い限り、黙っていても問題ないのでドイツ語を話す機会がありません。

龍谷大学の交換留学の選考試験を通った学生であれば、語学学校のクラスは高めに設定しておく方がいいでしょう。

 

 

自由テーマ:周囲への順応とモチベーション維持

私がこの国に来て3カ月が経ちました。前述の通りドイツ語は上達していません。しかし言葉ができなくとも時間がたてば、それなりにスムーズに生活できるようになるものです。留学生活に慣れる事はいいのですが最近気になるのが、マンネリ化とモチベーションの低下です。初めはスーパーで買い物するだけでも大冒険でしたが、今となっては完全に日常の一部で何の感動も起こりません。それはドイツでの生活スタイルを理解し、自分の一部とできていると言い換える事も出来ます。異文化や異なる習慣を机上での理解に留まらず、自身の身でもって理解し身に付けたいと思い留学に挑んだので、ある意味で望んだ形ではあります。しかし私がこの生活に積極性を欠き、倦怠感を抱きつつあることは問題です。レジャーなど適度に刺激を与えることで、心機一転を試みるのも良いでしょう。

Japan Tagは私にとって良い刺激になったと思います。Japan Tagは毎年5月の終わりごろにデュッセルドルフで開かれる日本文化を紹介する祭りです。ライン川河畔に屋台が多数並び生け花や書道作品の展示などがありました。ステージでは日本舞踊や琴が披露され、夜には日本式の花火が上がり会場が日本文化で溢れ返ります。こういったイベントが開催されるのはデュッセルドルフがドイツ最大の日本人居住地域である事も理由の一つですが、ドイツの人々が日本文化に対して魅力を感じ興味を持っているという事でもあると思えます。

いくら異文化圏での生活といえども時間がたてばマンネリ化してしまいがちです。Japan Tagは私がこの国の文化や言語に純粋に興味を持って来たという原点に立ち戻り、意欲を奮い立たせる良いきっかけとなりました。