Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2012年7月号 文学部 O.J

*試験について 

試験は、とくに日本と変わりません。もちろん授業によりますが、授業で展開された内容が生徒自身に定着しているかどうかを確認するために筆記試験を行う、という形式は日本のものと相違はないと思います。大抵は、青のボールペンで書くようです。自分は黒のインクで書きましたが、問題はなかったようです。

いずれの試験でも辞書が参照可能だったので、試験当日は紙の辞書を持っていくとよいかと思います。 文法の授業では、最終授業時に一度テスト用紙が返却されて、間違った部分を直していくという時間が取られました。こういった場合は、結局またその授業の終わりにテスト用紙が回収されますから、このときにテスト内容を全部ノートに書き写しておくのが懸命です。

試験の成績は、デュースブルクエッセン大学のiOS(Institut für Optionale Studien)のページにて照会できます。

*余暇の過ごし方

パソコンに接続すると、ドイツで放送されているのテレビ番組が受信できるUSBスティックを買ったので、それを見たり、図書館で借りた本を読んだりなどしています。文字だけの小説は難しいですが、美術書や写真集などは読んでいて楽しいです。歌川広重の画集などもありました。

USBスティックの詳細について書きます。DVBT-Stickという名称で売られています。U-BahnのBerlinerplatz駅から行ける、ドイツ最大級のショッピングモール「Limbeckerplatz」に出店している大手家電量販チェーン「Saturn」など、電器製品を売っている店で、22ユーロほどで買えます。

中央駅近くの市立図書館(Stadtbibliothek)は、20ユーロを支払えば1年間本、雑誌、CD、DVD等が制限なく借りられるので、利用価値はあるかもしれません。

美術館・博物館は日本と比べ、非常に安価に感じられます。学生料金だと1.8ユーロ程度で観られるところもあり、ドイツ滞在中はいろいろな美術品や工芸品を見て回るのもよいと思います。 ドイツの夏の休暇は日本よりもかなり長いので、主に欧州の好きなところに足を伸ばすことができるでしょう。こういうとき「地球の歩き方」シリーズなどの日本語による観光ガイドブックはやはり役に立つと思います。

 

*ドイツの治安 

海外に行く際に誰もが注意する治安について書きます。

よく言われていることですが、ドイツの治安は、欧州のなかでもかなりよいほうであると思います。いまのところ、危険な目に遭いそうになったことはありません。明るい時間に外出して帰ってくる、という分には実に平和に過ごせます。

ドイツ語でうまく伝えられないためにトラブルに陥ることがないとは言い切れません。しかしドイツでは、若い人たちや働いている人たちはたいてい英語を話せるので、それでなんとか切り抜けることはできるでしょう。

ただ、あるとき夜中の23時くらいにデュースブルク駅で乗り換えをしたとき、地下構内はちょっと異様な雰囲気に包まれていました。殺気立っているといってもいいかもしれません。なんとなく危険な感じだったので、コーヒーを買って足早に乗り換え駅を去りました。ドイツのサマータイム実施機関は日照時間が長いため、10時を過ぎて外が暗くなると少々危険な空気がただよい始めるように思います。こういうときは、できるだけ一人きりになるのを避けて、普通そうな人(というのも妙な表現ですが)の近くで行動するのがよいでしょう。いずれにしても言語など伝達能力からいって日本よりは危機回避能力が落ちていると思いますから、安全第一で行動したほうがよいです。とくに空港などは比較的スリが多く見られると聞きます。渡独した初日は慎重に行動したほうがよいかと思います。