Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2011年4月号 文学部 S.S

○オリエンテーションについて                                                                                         

 

 僕は3月5日に関空を発ち、オランダのアムステルダム空港を経由し、Berlinのテーゲル空港に到着しました。その後Berlinにて3週間語学学校に通い、3月29日に大学のあるEssenに到着しました。

 そこから1週間は寮のこと、銀行口座開設、ビザの申請に奔走し、時間が全くありませんでした。大学の国際部の担当者の方とは連絡は取っており、とりあえず4月までに大学に来てくれたらいいとの連絡をもらっていましたが、お互いの意思疎通のミスのせいか実際に大学へ行ってみると、すでにオリエンテーションは終了してしまっているとのことでした。他の留学生に聞いてみるとそのオリエンテーションでは、様々な書類(保険、ビザ、口座、授業になどに関する手順)やタンデムパートナー(お互いの言語を交換しあう制度)の紹介などあったようです。

 しかし、なににおいても基本的に日本の大学のように向こうから様々なアドバイスをくれたり、手取り足取り教えてくれるという事は一切なく、自分から自発的に行動する必要があります。やはりこういうところにも欧米的個人主義の考えが出ているのかなと感じました。日本より学生にほとんど制限や規則はありませんが、その代わり大きな責任が伴うのがここドイツです。

○環境について

・Duisburg-Essen大学

 Duisburg-Essen大学には二つのキャンパスがありますが、留学生がドイツ語のコースを受講するのはほとんどEssenキャンパスになります。EssenキャンパスはEssenの一番のメインの駅となるHauptbahnhofから地下鉄で3つ目の駅のUniversität Essenという駅が最寄りの駅になります。

 大学自体はEssenの中心部に位置し、非常にアクセスはよいといえます。近くにはBerliner Platzというショッピングモールなどもあり、学校が終わってから夕飯の買い物ついでに街を散策することも可能です。また、大学にはパーティなどのドイツ人や他の留学生とも知り合える機会がたくさん設けられています。

・Essenについて

 Essenはあまり大きな都市ではありませんが、生活に困るということは一切ありません。もし困るようなことがあれば、学生は学生証があれば同じ州内どの交通機関も使い放題なのでドイツ五大都市のひとつKölnや日本人街があるDüsseldorfといった街にも気軽に行くことが可能です。(通常往復30€)

 EssenのHauptbahnhofからBerliner Platzまではたくさんのお店が並んでおり、歩行者天国のような状態になっています。魚、チーズ、野菜、果物などを取り扱っている市場も常設されていますし、レストランやカフェといったお店が所狭しと立並んでいます。土曜日(日曜日はレストランカフェ以外のほとんどのお店は閉まります。)は町中が老若男女であふれかえっています。

 また、自然が豊かでたくさんの湖や自然公園が近くにあります。夏が近づくと友人たちと週末に湖や公園でバーベキューをするのが定番の過ごし方のようです。 

○チップについて

 前述したように街にはレストランやカフェがあふれていて、レストランの種類は多岐に及んでいてあらゆる国の料理を楽しむ事が出来ます。また、休日になるとカフェを利用し、各々の会話に花を咲かせている人々を目にする事ができます。僕もレストランやカフェはよく利用します。しかし、みなさんも御存じのように欧米を中心とした国々には「チップ」というものが存在します。今回はその「チップ」について書きたいと思います。

 チップを払うことは義務ではありませんが欧米では「当然」になっていますし、ガイドブックにはよく「飲食代の20%を支払うのが良い」というように書かれています。しかし、私たち学生は20%も払う必要はないと思います。(ドイツでは飲食代の20%ならビールがもう一杯飲めます。)学生の場合、例えば飲食代が10€15なら11€ないし12€払えば問題はないと思います。細かい釣銭が不要になるように払うのがスマートな払い方です。

 もちろんセルフサービスのお店では払う必要がありませんし、サービスが悪かったら払う必要はありません。(中にはチップをあげないと態度が悪くなる人もいますが…)しかし、飲食業に就いている人の収入にはサービス料が含まれていない場合が多く、収入はチップによって穴埋めされているというケースが多いようです。その結果、日本に比べ安い値段で食事をすることができます。日本人の中には「余分なお金は払いたくない」といった人もいますが、こちらの価値観も尊重するべきだと思いますし、おいしい食事と良いサービスを提供してもらったらチップを払い、気持ちよく食事を終えたいものです。