Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2010年6月号 経営学部 R.K

授業紹介②

「Konversation und Landeskunde」

エッセンは2010年Kulturhauptstadt Europa(ヨーロッパ文化首都)に選ばれていたので、エッセンを含むRuhrgebiet(ルール工業地帯)は文化的にとても賑わっていました。授業はゼミ形式で行われ、時には皆で現地に向かいました。この授業を通して、ドイツの中でルール工業地帯が担ってきた役割、そして現在を体験と共に知ることができ、更に日本と比較して考えを深めることもできました。戦後活躍した炭鉱所やGasometerは廃墟ではなく、公園や美術館として生まれ変わっています。すぐに壊したり建て直したりせず、他の使い道を考えて未来へと繋げる姿勢は私たちも見習う部分が多くあります。他にも、ドイツの方言を比較したり、連邦州ごとの特色を言い合ったりし、最後に自分で好きなテーマを選び、発表します。ドイツ語でプレゼンテーションができるすばらしい機会です。

Seminar 世界遺産 Zollverein Essen

Villa Hügel Essen Gasometer Oberhausen

「Schreibtraining」

公式な手紙の書き方や、履歴書の書き方、物語の書き方、要約の仕方、新聞の書き方など、ドイツ語を使って正しく文章を「書く」練習をする授業です。日本語でこれらの文章を書くのも難しいことですが、先生が的確に丁寧に指導してくれるので、とてもためになるレベルの高い授業です。学生の間違いやすい表現を拾って皆でどのように直せばよいか話します。私はここでTe(temporal 時間)Ka(kausal 原因)Mo (modus やり方) Lo(lokal 場所)を使って、他の学生の文章を直しました。たくさんドイツ語を話せる人も、文章を書くと間違いが出ることがあることを知りました。私のような未熟者にとってはもちろん、上級者にとっても身になる授業です。

治安、危険を感じたこと、トラブル

Duisburg大学の近所に私が勝手に名づけた「風俗の森」という非合法のことが行われている場所があり、その近くを夜中一人で通るのは非常に危険で、「君いくら?」と聞かれるそうです。EssenのEckenbergstrasseの近くで女が襲われたことがあると聞いたこともあります。夏の夜は気をつけるべきです。

今年のラブパレード(Duisburgで行われ、20人以上が亡くなった)は非常に危険でした。音楽は聞こえず、もはや救急車やパトカーのパレードだったのではないでしょうか。

「食べかけのウインナーまで盗まれることがある」と聞いて、スリにも気をつけていましたが、私は残念なことにふとした不注意からお財布をすられてしまいました。Essenの駅のエレベーターにひとりで乗っていたところ、リュックサックの外側の口を開けられ、お財布ごと取られました。このとき、不振な男が私にぶつかってきたのを覚えています。幸い怪我はなかったのですが、リュックサックとひとりでのエレベーターは危険なので避けてください。そしてスリにあうことを考え、全てのカードは持たずに予備のVISAカードを家に保管してください。すぐにキャッシュカード、クレジットカードをとめられるよう、連絡先と口座番号を控えておくことも大切だと思います。スリにあったときは冷静になり、警察に行って届けを出してください。私はこのときすごく落ち込みましたが、「スリをした人はとてもお金に困っていたのだ」「ドイツの警察で新しい単語を覚えられるかもしれない」と前向きに考えました。実際警察では受動態・過去分詞(「私のお財布が盗まれた」)を正しく使うように注意をしました。私のようにお財布を盗まれてしまう留学生がでてこないよう、呼びかけたいと思います。そして私自身にも。「気を抜かないでください!」

日本からの送金ついて

 まず、一度にお金を口座に入れてしまう人は問題がないのですが、私のように毎月奨学金を得ている場合、毎月日本からドイツへ送金が必要となり、手数料が高くついてしまいます。私が行った方法を簡単に紹介したいと思います。

① ビザの申請のために必要となる証明書を得るために、東京のドイツ大使館に父親と向かう。そして銀行口座に100万円以上があることを見せる。大使館に行く際も、持っていくものがあるのでよくホームページをチェックしたり、電話したりして問い合わせるべき。

② この100万円口座は実は私の留学とは関係のないもの→私の口座は別にある。ドイツで1年間学習する経済能力があるか証明するための口座とその口座名義人(父親など)がいれば良い。

③ 私の口座は国際的に利用できる三井住友銀行口座。この口座に奨学金が振り込まれる仕組みになっている。さらに持っているカードは学生VISA tuoカード。このカードは毎月10万円までのキャッシングが海外のATMどこでも可能。

④ ドイツで銀行口座を開く。私の場合、信頼できるドイツ人の学生と一緒に行った。ドイツで口座を開くことはいずれにせよ必要である→寮の家賃の振り込み、学生保険料の振込みなど。

⑤ 学生VISA tuoカードを使って毎月適当なお金をキャッシングし、ドイツの銀行口座に移す。そしてその口座から生活費や寮費を支払う。

以上のような仕組みでした。あくまで現時点・私なりの送金方法です。

Landschaftspark Duisburg-Nord