Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2010年5月号 経営学部 R.K

授業紹介①

「KurdischⅠ」

クルド語のなかでもクルディスタンの北部「方言」クルマンチュ語(トルコ、シリア、イラク北部、イラン北部)を習っています。クルド語はトルコ語とは全く違う言語の仲間(イラン語派)であること、男性・女性、二つの定冠詞があること、動詞の活用が複雑であること、所有格が名詞の後にくること、など様々な特徴が学習と共に明らかになってきました。なかでも驚いたのは、クルド語には3つの「方言」があるけれど、その「方言」にはお互いに理解できないほどの相違があることです。ドイツにいながらにして、日本では少し珍しい言語を学べるということは私にとって大きな喜びです。これも、ルール工業地帯にトルコやクルディスタンからの移民が多いことが影響していると思います。一緒に授業を受けている学生は、両親がクルド人だけれど、ドイツで生まれ育ったためにクルド語が話せないという人がたくさんいます。つまり、授業で母語を初めて習うということです。このことには深い意味があると思います。クルディスタンにはトルコとは違う独自の言語・文化がありながら、国がありません。この授業を良い機会とし、これからもクルディスタンの政治や文化に注目していくつもりです。

Hagen 語学学校の友達

カルチャーショック

① ワールドカップ!

さすがサッカー大国と言われるドイツ、ドイツが試合に勝つと街が一変します。一番目を丸くしたのは、バスの運転手さんがドイツの国旗色のピンポンパン帽子をかぶって運転していたことです。街中ドイツ国旗で溢れ、車からいつも旗がたなびき、普段からは想像できないけれど、おじさんもおばさんも揃って大騒ぎして車のクラクションを鳴らしていました。

② 電車!とにかくよく遅れます。定刻に出発するほうが稀なのでは、、、

③ トイレ!ゴミ箱が至る所にあるのに対し、トイレが少なく、残念なことに汚いことが多いです。

④ 住居!ドイツ人のお宅を訪問するとまるでモデルルーム、家具や庭に対する意識が高いのです。

⑤ 節約!「どうしてドイツ人は無駄な買い物をしないの?」「無駄だから」という返事がくるほど、ドイツ人はいい意味で遊び心のない買い物をします。物は壊れるまで使い、服は破けても縫って着たり、そのままで着たりしています。まず所謂オシャレな人が非常に少ない気がします。ドイツ人は古い建物を大切に残すように、物も大切にするのです。小学校から27歳まで同じ服を大切に着る、或は毎日同じ服を着ることもあります。外食も控えて自分で料理をしています。

⑥ テレビ番組!日本のようなバカなクイズ番組がなく、陳腐なワイドショーもありません。夜8時からたくさんの局で映画を放送し、ドキュメンタリーも多く、ニュース番組は簡潔で無駄がない印象です。動物や環境問題、歴史の番組をよく見ます。私のお気に入りはarteというフランスと共同放送している局で、インディペンデント映画や芸術のドキュメンタリーが多く、気づくといつも見ています。

⑦ 犬に優しく、人に厳しい!犬がとにかく重宝されています。しかし、意図的かもしれないけれど、お年寄りや妊婦、小さな子供が乗りにくい電車が多いような気がします。

⑧ 生活費!お米が12食1ユーロだったり、スパゲティーが39セントだったり、水1リットル44セントだったり(水道水も飲める)、ありがたい値段です。寮費も大体2万円、携帯代は1ヶ月大体20ユーロ以下、50ユーロもあればとてもいい靴を買うことができます。美術館入場料も学生なら安く、電車代も学生半期2万円ほど払えば州を乗り放題、あぁなんと言っても学費が安い(来年からはまた無料に、、)のが最高です。ビールもほとんどの種類が1ユーロ以下で売っています。

結婚式                             

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