Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

コメンスキー大学人文学部
2017年3月号 国際学部 K.M

 

『学習環境について』

コメンスキー大学には寮の施設があり、現地の学生や留学生が多く居住しています。学部ごとに学生寮の場所は異なりますが、以前紹介したエラスムスの学生、そして日本からの交換留学生は一つの棟にまとめられています。12階建ての棟がいくつも立ち並んでおり、学生が多く生活しているため周辺の施設等は充実していて便利です。BILLAというスーパーやDMというドラックストアが入ったショッピングモールが寮から5分程度の場所にあり、また23時間営業のケバブ屋さんも最寄りのバス停の近くにあります。寮自体は老朽化が進んでおり、特に水回りは綺麗ではありませんが341€で半セメスター暮らせるので悪いところではありません。僕の場合、入寮当時は日本人の部屋に割り振られ生活していましたが、外国人と英語で日常生活がしたかったので部屋の変更を寮の管理人にお願いし、今はチェコ人とトルコ人と暮らしています。寮の写真を参考程度にアップしますが、万が一寮には住みたくないと感じるのであれば大学付近でアパートを借りることも可能です。

また寮には学生食堂がついており、平均3€程度で十分な量のご飯を食べることができます。この寮から大学まではバスと路面電車を用い、最短で(乗り継ぎがうまくいけば)20分、最高でも40分程度あれば着きます。大学周辺にも中華料理店やEUROVEAと呼ばれるショッピングモールがあります。首都であるブラチスラバの中心部に大学があるため、周りの観光地周辺で食事をすると割高ですが安く食事をとろうと思えばいくらでも安く済ませられます。また日本人が経営している日本食料理屋「かんさい」も今年の4月から正式にOPENし、日本食も堪能できる環境にあります。そしてこの「かんさい」というレストランの前には国立図書館あります。正直、大学の施設は日本と比べると劣りますが、この国立図書館だけは日本の図書館に負けないほど快適であり勉強するには打ってつけです。

 

『首都ブラチスラバについて』

スロバキアの首都 ”Bratislava” は一言でいうと非常にコンパクトな街です。交換留学生として現地に着いた際、現地の日本語学科の学生にブラチスラバを案内してもらいましたが1日あれば町の観光地を一周することができます。交換留学生が現地に着く1月ごろは町全体が暗いムードですが、春が近づくにつれて花が咲き始め3月現在では屋台風のお店が建ち並び明るいムードになってきています。

 

僕の場合は、留学前にオーストリアで10日間ほど生活していたのでウイーンに比べてブラチスラバが見劣りしてしまいましたが、長く住めば住むほど留学生として勉強するにはいい街だなと日々感じています。必要だと思うものは日本から持ってきましたが、ほとんどのものは現地で売っており(または代用品があり)不自由なく生活できています。「日本から持ってきてよかった物」については衣食住に分けて6月のマンスリーレポートで紹介をしますが、寮には日本人留学生が代々使ってきた食器等が残っているので食器類は日本から持参しなくとも自炊ができます。もちろん輸入品などは値が張りますが(日本と同じぐらい)、全体的に物価が安く春先だと街中で美味しいアイスが食べられるのでおすすめです。(1€~)

 

このブラチスラバの中心街のことを”Old City” というのですが、ここでは中世のヨーロッパの雰囲気を感じることができます。また少し中心街から離れると社会主義時代の名残のあるビルなども混在しており、いろんなことを考えさせられる場所でもあります。Old City 周辺は非常に栄えており、バスや路面電車などの交通網が発達しています。路面電車が縦横無尽に駆け回っているおかげで、どこからでもバスに乗れてしかも学生証に定期を付けていれば乗り放題です。ブラチスラバの観光地は限られていますが、定期券を用い30分ほど郊外へ進むとローマ帝国時代の要塞であり1809年にナポレオン1世に破壊されたお城 ”Devin Castle” を見ることもできます。