Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

コメンスキー大学人文学部
2016年2月号 国際文化学部 M.O

【この留学を振り返って】

1年という留学期間では物足りないと感じるほどに、あっという間に時間が過ぎてしまいました。大学生活の中では多くのスロバキア人を含めて主にヨーロッパから来たクラスメイトと同じ教室で学ぶことで、ひと味違った大学生活を経験することが出来ました。ヨーロッパの学生と知識の基盤が違うことで苦労することもありましたが、新たに何かを知るということはやはり楽しいものでした。

寮での暮らしには当初不安もありましたが、ルームメイトに恵まれ快適に過ごさせてもらいました。帰国するルームメイトを見送る側になることが多かったのですが、お互いの将来を祈りながら別れを惜しんだことは忘れられません。

1年間でヨーロッパ中を旅行もしました。ひとりで旅すれば現地で新しい出会いが待っていましたし、友達と行けば楽しい時間を共有することが出来ました。トラブルに見舞われることも多々あり、実際に苦い思いをしたこともあります。しかし今となって思えば、その状態からいかに脱するか自分で考えて解決する力が身に付く良い経験となりました。

最後に、スロバキアで私と関わってくれた全ての方々、日本にいながらも何かと助けてくれた友人たち、何も言わずに送り出してくれた家族、龍谷大学の留学担当の方々へ、私に貴重な1年を与えてくださったこと、その間継続して支えて頂いたこと、本当に感謝しています。ありがとうございました。

 

 

【帰国後どう留学経験を活かす予定か】

予定通りにいけばこの3月に卒業となります。就職活動は卒業後にするつもりです。当然、留学経験を武器に就活することになります。スロバキアというあまり知られていない国での経験を評価してもらうことは容易くないですが、効果的に自分の強みを伝えられるよう準備していきたいと思います。語学の面では上達したのか分からない英語のレベルをはかるためにTOEICの受験を決めています。正直英語を使う機会はあまり多くなかったので、どちらかといえばスロバキア語の能力をはかってみたいところですが、スロバキア語検定なるものはないので残念です。

外から日本を見たことで日本の良さも悪さも再発見しました。しかしひとつ確かなことは、結局のところ私の精神的基盤は日本にあって、“帰る場所”は日本であるということです。今後また海外に住むことがあるかもしれませんが、きっと同じことを感じるのだと思います。今回の留学で得た多くの経験をもとに、日本人としての自分の可能性を無駄にしないように尽力していきたいと考えています。