Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

コメンスキー大学人文学部
2014年8月号 国際文化学部 Y.I

◎治安、危険を感じたこと、トラブルについて  世界的にみても、スロバキアは比較的治安の良いほうです。夜でも旧市街の人通りの多いところなら普通に一人でも歩けます。バーやクラブがたくさんあるので、夜中でも割と人はいます。しかし、スリやお金を要求してくる人は多少なりともいます。私自身、財布を二回落としましたが、二回とも親切な方が拾ってくれた反面、携帯を盗まれてしまいました。また友人は財布をすられたそうです。油断している頃にやってくるので、十分に警戒しましょう。特に駅やバス停はよく狙われます。  ブラチスラバは首都なので治安はわりと保たれていますが、他のスロバキアの都市に行く際はさらに用心してください。近年、ユーロ導入に伴う物価上昇とそれに似合わない収入、雇用機会の少なさが目立ち、経済格差が著しいように感じます。場所によってはかなり危険なところがあります。特にジプシーが多く住む地域は、どこまでもおじさんがついて来たり、子どもたちがアジア人(外国人)である私たちをからかいに(?)来たりします。一概にジプシーが悪いとは言えないし、ここは難しい問題ですが、そのような事実がある以上、警戒は必要です。 ◎自由テーマ:寮について~努力と我慢はちがいます~  今月頭に、私は寮を出ました。私自身、寮の環境には普通に対応できたのですが、ルームメイトとのいざこざがあり、しばらく精神的にしんどい時期が続いたのが原因です。文化の違い、と割り切れたらよかったのかもしれません、実際今セメスターはそれを実感出来て良い経験だったと思います。  ただ、生活リズムが違いすぎる上に、たびたび小さな喧嘩が起きてはギクシャクし、せっかくの部屋でくつろげなかったり、勉強が手につかないことがあったりしたので、せめてあと半年は自分が勉強に集中できる空間を作ろうと決意しました。  次のルームメイトを迎えてみてから考えてもよかったのですが、改善される可能性が少なかったのと、8月は寮費が高くなること、またこの時期はちょうどセメスターが終わって帰国する人が多く、安くていい物件が空いてる可能性が高かったので、この時期に退寮しようと思いました。  この国ではシェアハウスのスタイルが多いのでそれでもよかったのですが、一人暮らしのアパートで好物件があったので、そこに決めました。  なにが言いたいかと言うと、慎重に考え、かつ迅速に結論を出すことが大切だと言うことです。私は寮にいるとほかの留学生と関われるし、部屋に他国の人がいることで無理にでも英語を話す環境にいたほうがいいと思い、この半年過ごしました。しかしその我慢がストレスになり、本当にしんどい時期がありました。しかしよく考えてみれば、自分が積極的に行動すれば、外にはいくらだって英語を話す機会はあったのです。無理に作る必要はないと感じました。7月に入って、ようやく寮を出ようと決めてもすぐにいい部屋が見つかるわけではなく、焦りを感じました。辛抱強いのは日本人の美徳ですが、ときにそれは自分を苦しめます。  私は寮が悪いとは言いません。ただ私には合わなかった、それだけで、そこで楽しんでいる人もいるので、それは個人差でしょう。ただ寮にかぎらず、こうしなければいけない、みんながそうしてるからという理由で何かを決めるのではなく、自分がどうしたいか、そのためにはどうアクションすればいいのか、そしてそれを発信する力がこの国では必要だと思います。実りある留学生活になるよう、しっかりその時点でのベストな選択をできるよう心がけましょう。