Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

コメンスキー大学人文学部
2012年12-1月号 国際文化学部 S.I

冬休みの過ごし方について。

クリスマスはヨーロッパ人にとってとても大切なものです。クリスマスと聞くともちろん欧米が本場なのでとても期待していたのですが、実際は彼らにとってクリスマスとは日本のようなパーティムードとは違い家族で過ごすことが優先されるので、店も全て閉まり、友達も実家に帰ったりで、私にとっては寂しいものでした。しかしやはりクリスマス前の雰囲気は日本よりも特別でした。

クリスマスとは逆に、こちらの年末年始は盛大です。日本では夏のイメージが強い花火があがるなどにぎやかです。家族とよりは友達とわいわいすごすようです。日本ではお正月は家族でのんびり過ごす習慣があるので日本と逆のように感じました。

私はクリスマス後から長期の旅行に出かけました。スロバキアはヨーロッパの中心にあるのでヨーロッパ内の国々をまわることができました。私はこちらに来る前にチューターをやっていたのでそのときに出会ったヨーロッパからの留学生に会いに行きました。

まず、今ドイツに留学している、私と一緒にチューターをしていた友達がブラチスラヴァに来て、一緒にウィーンへ向かいましたブラチスラヴァからウィーンは電車で1時間以内で行くことができます。首都と首都の距離が世界一近いのがこちららしいです。そこからスロベニアへ向かいました。そこでスロベニアから日本へ留学していた友達と再会しました。そこで数日過ごしたのち、3人でフランスへ向かいました。そこでまたフランスから日本に留学していた友達と再会し、スペインから留学していた友達とも合流してお正月はそこで、このメンバーで過ごしました。

日本で知り合ったこのメンバーがヨーロッパで再会するなんて不思議な感じがしました。フランス語がわからないので留学生に助けてもらっていたのですが、日本では自分たちがチューターだったのにこちらでは私たちが留学生で彼らがチューターのようで、またそれも不思議な感じがした理由のひとつだと思います。

フランスが私にとって初の西欧だったのですが、物価の高さに驚きました。その後こちらで解散という形だったのですが、私は直接帰らずにベルリンへ向かいました。本当は直接帰りたかったのですが、ベルリンを経由したほうが安かったので一人でベルリンへ向かい1日観光などして帰ろうとおもったのです。一人旅は初めてだったのですが、空港から街へ向かう電車で出会った人と仲良くなり、次の日もその人たちと観光したので結局一人ではありませんでした。一人旅の方が新しい出会いがあってそれはそれでいいなと思いました。ベルリンは今ほとんど工事中であまり美しくはなかったので少し残念でした。

そして次の日ベルリンからバスで12時間かけてブラチスラバへ帰りました。この旅行は昔からの友達だけではなく、その友達の友達とも出会えた旅でした。スロベニア、フランスと訪ねたのですが、その現地人である私たちの友達がホストとなり、場所の案内だけではなく、自分の友達を集めて紹介してくれたりパーティをひらいてくれたりしました。ゲストに自分の友達を紹介するのはこちらの文化のように感じます。日本だとそのメンバー水入らずでお酒などを飲んで思い出話をするのを好むのではないだろうかとおもいます。スロベニアで友達は私たちゲストのためにその日に予定のあいている自分の友達をできる限り探していました。はじめはせっかく久しぶりに会ったのだから私たちだけでも充分だし、新しい人たちに会ってもどうしようかなどと思っていたのですが、実際とても楽しかったし友達も増えてよかったです。また、私はそこで出会った友達とベルリンで再会するなど友達の輪の広がりを感じました。フランスではその現地の友達の友達の友達の主催するパーティへ行きました。はじめは戸惑いましたが、結果そこでもまたたくさんの友達ができました。日本には空気を読むという言葉がありますが、これら2つの例は決してそれに当てはまるものではありません。しかし、たくさんの人と出会えて、旅をより意味のあるものにしてくれたのはこちらのスタイルだとおもいます。

このほかにも他国を旅してこちらに帰ったので、長旅で体調を崩していましたが、近頃やっと落ち着いてきました。新学期までまだ日はありますが、日本のゼミの課題もありますし、また留学生代表としてこちらで記事を書くことを依頼されたので、遊びだけではなくそのようなことにも取り組んでいきたいと思います。