Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バルセロナ自治大学
2016年5月号 経済学部 G.Y

①カルチャーショックについて

私が住んでいる学生寮の部屋には中国人、フランス人、オランダ人など様々な国籍の学生が共に住んでいるのですが、国籍問わず彼らは一様に就寝時にはトランクスやブリーフ一枚という格好でベッドに向かうというのが個人的にかなり驚かされました。バルセロナは地中海に面した地域故に冬でも日本ほどの寒さは感じさせないとはいえ、寒い時期でもお構いなしにこうした立ち振る舞いをしているのですから彼らの中では習慣化していることなのだろうと思いました。

また、近年さらに活発化したカタルーニャ主義の運動の影響もあり留学前はバルセロナの人々はみな日常的な言語でカタルーニャ語を使用しているものだと思い込んでいましたが、実際に長期滞在を通して様々な現地の人々とかかわってみたところカタルーニャ人だからといって必ずしもカタルーニャ語やカタルーニャ主義に愛着を持っているわけではないということに気づきました。留学生ではない現地でできた友達が十数人ほどいるのですが、彼らはいずれもスペイン語(カスティーリャ語)を母語としており、うち何人かは家族がスペイン語以外の言語は話すことができないというパターンもあるということを知りました。こうした体験は、カタルーニャの独立自治にまつわる諸問題の一筋縄ではない側面を考える上で大いに役立つだろうと思いました。

②イギリス旅行

2016年の5月は月曜日である16日がちょうどバルセロナの移動祝日である第二復活祭であっため、土曜日・日曜日である5月14日と15日も合わせて2泊3日で現地でできた友達7人と共にイギリスのリヴァプールへ旅行に行きました。

イギリスの食べ物はあまり美味しくない、みたいな話は日本でもよく聞いていたため旅行中の食事の際は最初のうちは結構警戒していましたがそんなことはなくフィッシュアンドチップスをはじめとしたイギリス料理も楽しむことができました。ただ、物価は日本やスペインと比べてもやはり高いと感じました。

旅行中は観光名所であるアルバート・ドックやその周辺の街を訪れました。アルバート・ドックは何よりもレンガによる特徴的な建築が目を引き、また周囲を取り囲む海や小船も合わせてイギリスの深い歴史を感じさせながらも開放的で清々しい気分に浸れる良い観光地でした。海洋ミュージアムやアトラクションが併設されていたりと見どころも多く、周辺には美味しい料理のあるレストランもいくつか並んでいるため個人的にオススメしたい場所です。

また別の日にはリヴァプール大聖堂にも訪れました。非常に大きい建物で、バルセロナのサグラダ・ファミリアにも負けず劣らずの迫力を感じました。内部は荘厳な雰囲気を醸し出していて、外観と合わせて重々しい大聖堂だと感じました。

同じヨーロッパと言ってもイギリスの街並みはスペインとはかなり異なっていて、どのように違うのか観察しながら街を探索するのも楽しかったです。