龍谷大学グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

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バルセロナ自治大学マンスリーレポート

バルセロナ自治大学

2012年4月号 文学部 S.N

レポート作成文学部 S.N

アルカサル

アルカサル

この一年を振り返って

バルセロナに来てはや8ヶ月が過ぎてしまいました。初めての海外、初めての留学、初めてのスペイン…すべてが真新しくて、不安で仕方なくて、最初のうちは早く日本に帰りたいと思っていたのは否定できません。カルチャーショックというものも初めて経験し、日本に留まって暮らしていた自分がとてもちっぽけな人間に思えます。最初のうちは、日本との考え方の違い、文化の違いを知るたびに「どうしてこうなんだろう。」と腹を立てることがたくさんありました。バルのウェイターの態度が怖くて何もいえなかったり、たくさんのストライキがあったり。日本では考えられないことがたくさんあって、「日本はこうだ」と文化の違いを比べてぶつぶつと文句を言っていました。しかし、今思えば、日本が異常なくらいお堅いだけで、スペイン人の物事に対する姿勢は、一人の人間として生きている姿なんだな、と思うようになりました。ウェイターであっても、客と一人の人間として接している、いい意味での人間臭さがこの国にはたくさんあると思いました。それを見つけることができたのは自分でも驚きました。そして、日本にいるときには経験できない『人種差別される側』になったのもここに来てからです。バルセロナは観光客が多く、東洋人慣れをしている為、人にもよるのですが、明らかに顔の違う私たちに向かって、遠慮なく視線を投げつけてきます。一番腹が立つのは遠慮なく「china!china!(中国人!)」という言葉を馬鹿にしながら言われること。これがこんなにも腹の立つことだとは思いませんでした。しかし、日本にいる外国人も、こういう不快な気持ちを感じるのだろうな、と考えるようになりました。そのような点でも、日本にいるだけでは感じられないものを、バルセロナで学ぶことができたと思います。今、私はまだ日本に帰っていないので、日本に帰ったあと、母国をどのように感じるかはまだわかりませんが、きっとバルセロナという都市に鍛えてもらった私は、少なからず何かの変化を感じることができると思います。

 

 

震災から1年後…2012年3月11日、バルセロナにて追悼式

震災から1年後…2012年3月11日、バルセロナにて追悼式

帰国後どう留学経験を生かす予定なのか

この留学で、見つけたものの一つに、先月号で記述したと思いますが、『日本という国がどれほど愛されているのか』ということがあります。スペイン、特にバルセロナは、日本文化が比較的よく受け入れられていると思います。領事館等主催の日本に関するイベントもあり、そこには多くのスペイン人が参加しています。日本語学習者も多いそうです。にもかかわらず、当の私たち日本人はどうでしょうか。母国の文化に触れる機会が激減しているのは事実だと思います。ですので、私は帰国後、就職活動をする予定ですし、ゼミの研究テーマも『伝道学』ということなので、できることならば、『日本の文化を伝道する』ことに関する何かを探し、研究するつもりでいます。世界に発信することはもちろん、われわれ日本人も改めて自分自身の文化の原点を見つめるべきだと思います。ただ、いまだ漠然としており、自分でもまとまりはついていません。その見つけた道の先にスペイン語をまた使う機会があればそれに越したことはありません。甘い考え方だということは自分でも良くわかっています。しかし、バルセロナに来て、これを見つけられたことは大きな収穫だったと思っています。

 

ぶらぶら一人旅

この留学で、私は2回ほど、『一人旅』をしました。日本にいるときから、一人で大学の近くや四条をぶらぶらすることは好きでしたが、遠くまで『一人旅』をしたのはスペインに来てからでした。バルセロナ自治大学にはたくさんの日本人留学生がいるため、楽しいのですが、同時に皆上手にしゃべることができ、それ故皆に甘えてしまっていたことに気づきました。そのときちょうど、アンダルシアへ行きたいと思っていたのもあり、一回目は友人の家を訪ねることもかねて、アンダルシアへと旅行に行きました。マラガでは友人が面倒を見てくれましたが、日本人が誰もそばにいない不安、日本語が通じない不安、責任はすべて自分にあり、自分で自分を守らなければいけない不安…。何よりマラガの友人とグラナダで別れ、そのあとは一人なんだ、と思ったときの不安は計り知れないものでした。しかし、一人になって初めて、一人で何とかしなければ、と、一歩踏み出せた気がします。地元の人との距離もぐっと縮まり、本当のスペインの姿に触れられた瞬間でした。

2度目の一人旅ではマドリー周辺に行きましたが、一度目のときよりもまだ少しだけ語学力も上がっていたからか、たくさんの人と話すことができました。多くの人は本当に親切で、一人ぶらぶらしている日本人に積極的に話しかけてくれたと思います。2度目の旅ではアンダルシアの旅よりも多くのことを経験し、吸収できたと思います。

サンジョルディーの日

これらの大きな二つの一人旅を経て、多くの勇気を手に入れることができた気がします。まだまだしり込みしてしまうときもありますが、この二つの旅で、少なくとも自信は以前より増したと思っています。すべての責任は自分、頼れるものは自分自身という究極の状況に置かれても、何とか怪我も何もなく無事にバルセロナへ戻って来られた時の安心感は、自分を強くしてくれたと思います。後の2ヶ月間(私は7月中旬に帰国する予定です)、時間は待ってくれません。もっといろいろなことに挑戦したいと思います。そして、7月、日本にたくさんの『お土産』を持って帰ることができたら、と思います。

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