Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バルセロナ自治大学
2012年11月号 法学部 N.O

試験について

学部では試験に関する情報はまだ確実なものは出回っておらず、はっきりとしたことは書くことはできません。語学学校では、一度小テストが行われ、文章を読んで、それに関する質問に答えるという形式でしたが、授業の内容とは全く関係のない文章で、まさに実力が試されるといった難しいテストでした。また、記号問題はほとんどなく、文章の下線部に関して記述式で答えるといったテスト形式でした。単語力が十分ではない私にとっては非常に難しく、日頃から少しずつボキャブラリーを増やし、スピーキングやリスニングの練習だけでなく、リーディングやライティングの勉強も欠かせないと感じました。おそらく学部の授業も語学学校もこのような形式で期末試験が行われると思われるので、今からテストを意識しながらの勉強が必要だと思いました。学部や語学学校の期末試験に関しては、確実な情報が出次第マンスリーレポートに書けたらと思います。

 

治安、危険を感じたこと、トラブル等について

以前にも書いたように、スペインにはスリ集団が非常にたくさんおり、特に地下鉄では十分な注意が必要だと感じています。やはりカメラを持っていると狙われやすいようで、またスリ集団に遭遇してしまいました。今回も被害にあう前に気付けたので無事でしたが、行きの電車でスリ集団に出くわし、帰りの電車でも同じスリ集団に出くわし、お互い顔を覚えていて苦笑いというある意味貴重な体験をしました。スリ集団の中には見た目は普通どころか紳士的な風貌の人もおり、狙われさえしなければ怪しいところなどほとんどない普通の乗客です。前述したとおりスリ集団は常にいるといっても過言ではないほど多いのだなと感じました。しかしながら、注意していればほぼ間違いなくスリは防げると感じました。私がスリ集団に出くわしたのは二回ともカメラを首から下げていたときだけでした。スリ対策としては、ポケットに物を入れない、鞄を前に持つというだけでなく、カメラやiPhoneといった高価なものは見えないようにし、狙われない努力をするのが大切だと思います。

スリ以外に関してはバルセロナで危険を感じたことはほとんどありません。夜のバルセロナに行っても多くのスペイン人が遅くまで遊んでいるので裏路地に行かない限り人の目があるので危険を感じません。噂で、寮のVilaの治安は良くないので戸締りはしっかりしておかないといけないと聞きましたが、今のところ何も問題なく生活できています。スペインでの生活で注意しなければいけないのはやはりスリ被害だと思います。現金だけでなく、クレジット、学生証、NIEなど、盗まれたら大変なものがたくさんあります。バルセロナはスリさえ注意していたら非常に楽しい町なので今後訪れる留学生には十分注意してバルセロナを楽しんでほしいと思います。

 

スペイン人学生の連休

スペイン人の学生は、平日は非常に熱心に学問に励み、金曜の夜から日曜の朝まで飲んだり歌ったり踊ったりと存分に遊び、月曜からまた勉強に打ち込むという学生がほとんどです。しかし、祝日やストライキなどが重なって、四連休などになるとスペイン人学生の休日の過ごし方は大きく変わります。すべての学生とまでは言えませんが、多くの学生がVilaから実家に帰り週末を家族と一緒に過ごしています。普段のVilaの週末は夜な夜なパーティが開かれ、うるさいこともありますが、連休の夜は打って変わって非常に静かで部屋の明かりもまばらです。私たち日本人学生にとっては実家に帰りたくても簡単に帰れる距離ではないので誰もしませんが、果たして帰れる距離でも日本人はスペイン人のように連休のたびに実家に帰るでしょうか。おそらく多くの学生が実家に帰ることはしないのではないかと思います。スペインに来て約3カ月の月日が経ちましたが、最近になってスペイン人が家族というものを大切にしているのだなということがひしひしと感じられます。日本にいるときは連休に実家に帰り、家族との時間を大切にするなんて考えても実行に移すほど強くは思っていませんでした。留学に来てスペイン語を学び、習得するのももちろん大切ですが、思いもよらないところにこれまでの自分の行動を省みるきっかけが転がっているので、留学中は勉強だけでなく、現地の友人や他の留学生との交流も価値のあるものだと思います。