Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バルセロナ自治大学
2012年12‐1月号 法学部 N.O

長期休暇

12月の下旬頃に2012年最後の授業が終わり、その頃になるとルームメイトや友人のスペイン人の多くは実家に帰り始めました。今回の長期休暇を利用して、私は前々から友人と計画していたイタリア旅行に出かけました。留学において語学を学ぶこともたいへん大きな目的の一つではありますが、このような休暇の期間を利用してスペイン以外の国を訪れるのもまた有意義な時間が過ごせて良かったと思っています。イタリアには約1週間、ローマとバチカン、フィレンツェ、ミラノを周り、キリスト教の三大聖地の一つであるバチカンにクリスマスに訪れることができたのは特に貴重な経験だったと思っています。特に計画をせず夕方頃にクリスマスのバチカンを訪れたのですが、既にサンピエトロ大聖堂の前には多くの人が列をなしていました。警備員の方に話を聞いてみたところ、12月25日午前0時にお祈りをするために並んでいるということでした。日本で例えると、新年になった瞬間に神社で初詣するために夜から神社で並ぶのと同じような感覚なのだなと感じました。

また、ローマで利用したホテルでは、フロントの従業員の方が英語とスペイン語が堪能で、旅行先でもスペイン語を使える機会があり、お互いにスペイン語で盛り上がり、旅先での出会いも旅行の醍醐味だなと思いました。しかし、その逆に、英語が全く通じないホテルにもあたってしまい、大変苦労しました。試しにスペイン語で話しかけたところ、英語よりは理解してもらえました。日本でスペインの言語に関して学んだ際に、スペインごとイタリア語はラテン語から派生した言語の中でも近しいとされていると知り、単なる知識としてしか知りませんでしたが、実際に試してみると会話とまではいかなくとも、若干の意思疎通ができるのだなと実感し、机の上の勉強が経験として実を結んだ瞬間であったと少し感動を覚えました。

ローマの他に立ち寄ったフィレンツェは花の都言われるほど美しく芸術が盛んな街で、歩くたびに荘厳な教会や美術館があり、もっと時間をかけていろいろな場所を回りたかった都市でした。

ミラノでは少々足を伸ばしてインテルの試合を見に行きました。サッカーのことはあまり詳しくはないのですが、初めてのセリエAの試合は非常に興奮し、楽しめました。しかしミラノの気候は非常に寒く、気温は0度前後と寒空の中での試合でしたが、スタジアムにはたくさんの人が集まり、スペインと同じくサッカーがとても盛んな印象を強く受けました。

 

 

スペインの年末年始

イタリア旅行を終え、スペインに帰るときスーパーやお店は空いているのかがとても不安でした。しかし、予想とは裏腹にクリスマス休暇が終わったあとから大晦日までは多少の営業時間の短縮はあるものの、多くのお店が空いていました。Vilaはスペイン人はもちろん、ヨーロッパからの留学生もほぼ全員が実家に帰っていました。ほとんどの学生がいなくなったVilaは本当に静まり返っていました。しかし、年明けみんながVilaに戻ってくるのはとても早く、1月2日には近くの部屋でフィエスタが開かれており、すぐにいつものVilaになりました。日本ではクリスマスの方がお祭りのような感覚で、お正月は静かに過ごすことが多いですが、スペインではお正月の方がお祭りのような感覚が強いように感じました。