Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーフス大学
2012年9月号 文学部 S.K

オリエンテーションについて

オリエンテーションは8月27日から一週間あり、オーフス大学の紹介や施設の案内、学部ごとの説明などを受けました。また簡単なデンマークについての講義もあり、デンマーク人やデンマーク語などデンマークについて学ぶことが出来ました。説明の合間には休憩時間が設けられていて、食事や飲み物も無料で提供されました。説明と言っても決して堅苦しいものではなく、オーフス大学の先生方も留学生をとても温かく迎えてくださり、時々笑いが起きるような楽しいものでした。説明を聞くだけではなく、パーティや美術館見学などもオリエンテーションに盛り込まれていて、留学生同士で交流する機会もあり、そこで友達を作ることができました。またオリエンテーションはあらかじめ配られたガイドによって進められたのですが、そこに書いてある時間通りにオリエンテーションが始まることはあまりなく、たいてい10分程度遅れて始まっていて日本との違いを感じました。始めの一日は全学部共通で行われ、あとは学部ごとに分かれて行われました。またその期間はオーフスの街ではちょうどAarhus Festivalという一年に一回開催されるお祭りが開かれており、街にはたくさんのイベントが催されていてとても活気づいていました。オリエンテーションの間は割と時間に余裕があるので、私もお祭りに参加して楽しむことが出来ました。

 

環境について

私が住んでいる地域はLystrupというところで、学校にはバスで二十分、街に出るには三十分ぐらいかかる都会からは離れた地域ですが、治安もよく落ち着いていてとても暮らしやすいです。家はゲストハウスのような形でデンマーク人の家の一室を借りて住んでいます。寮やシェアハウスと比べると、留学生との交流の機会が少なくなってしまうのですが、実際にデンマークに暮らす人と住むことで、デンマークの文化や習慣などを直に学ぶことが出来るのはゲストハウスならではの経験だと思います。私は最近よくデンマーク語を教えてもらっています。

またオーフス大学はとても大きく校内には湖もあり、自然に囲まれたとても素敵な大学です。勉強環境もとても整っており、大学内に3つの図書館があります。図書館によっては無料で印刷とコピーが出来ます。その中の一つのNovel Libraryという図書館では所定の手続きをすると24時間いつでも利用することが出来ます。勉強スペースはもちろん、休憩室もあり、冷蔵庫や電子レンジなどが完備されているのでそこで食事も取ることもできてとても便利です。

オーフスという街はデンマークで第二の都市と呼ばれていますが、とても小さい街です。ですが学生が多いのでとても活気に満ちているし、遊ぶところもたくさんありとても楽しい街です。おしゃれな雑貨店やカフェなどがたくさんあり、街並みも思わず写真を撮ってしまうほど綺麗で洗練されていて、さすが北欧だな、と思います。自転車の交通量はとても多く歩行者用道路と自転車専用道路が分けられています。また街の中心地にはアジア食料品店があるので、そこで大体の日本食を手に入れることができます。

 

授業について

オーフス大学の授業のレベルは非常に高いです。授業にもよりますが、少人数のセミナー形式だと毎回授業の中でグループディスカッションがあり、話し合った内容を各グループごとに発表したりします。何より生徒の授業に対する参加意欲には本当に驚きます。先生が質問をすると次々に手が挙がり、とても積極的に発言しています。また事前に課される宿題はとても多く、毎週授業ごとに最低でも教科書やプリントを40ページぐらいは読まなければなりません。これだけでも私にとっては十分大変なのですが、きっと留学生でない正規の学生達はもっとたくさん授業を受けていると思うので、きっとものすごく勉強しているはずです。その上授業にも積極的に参加しているし、レベルの高い授業についていっている学生達を本当に尊敬します。私は今は英語のレベルがとても低いので、授業で何を言っているのかも理解出来ないし、ディスカッションにもあまりちゃんと参加出来ていないのですが、諦めず現地の学生を見習って積極的に授業に参加していこうと思います。

またもう一つ驚いたことは、授業中にほとんどの学生たちがノートを取るのではなく、パソコンをノート代わりにして使っているということです。授業が始まるとみんなが机の上にパソコンを開きカタカタとキーボードをたたいている姿はとても見慣れなくて不思議です。ですがパソコンだと授業中に気になることをすぐに調べられるので非常に便利ですごくいいシステムだと思います。