Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーフス大学
2012年12-1月号 国際文化学部 Y.K

*冬休みの過ごし方について。

Aarhus大学の冬休みは大体12月中旬から1月末まであります。人によってはその間に1月にテストがあったりしますが、クリスマス前から新年にかけてはヨーロッパ人は皆帰国します。私の友人たちも一斉に帰国するので、私は車で帰国する組に同行してポーランドに行きクリスマス~1月末までの冬休みは友人宅で過ごさせていただくことになりました。

オーフスからポーランドまでの車での移動は17時間という長旅になりました。長距離の移動で非常に疲れていましたが友人宅に着いた時、友人のご家族はとても暖かい方たちで私のことを快く受け入れてくださいました。ヨーロッパでのクリスマスは日本のお正月ととても雰囲気が似ていて家族親戚にとって1年の中でもっとも大切な日です。そんな時期に言葉も通じない見た目もアジア人で全く違う私を受け入れていただいたことにとても感動し感謝しました。

クリスマスにはご家族ご親戚と共にとても貴重な体験をさせていただきました。23日からクリスマスの準備にとりかかり、私も飾り付けをお手伝いすることになりました。こちらのクリスマスツリーは本物の木を使います。高さは2メートル以上ある木を用意するのでツリーの飾り付けは思った以上に大変でしたがその分たくさん飾り付けをして綺麗になったツリーを見たときの達成感は大きかったです。クリスマスの料理はとても豪華でポーランドでは魚料理をメインに12種類の料理を用意するそうです。24日の夕食後は各々用意したプレゼントをツリーの下に持っていき、プレゼントに書いてある名前を読み上げ名前を呼ばれた人にプレゼントを渡していきます。プレゼントを用意した人の名前は書いてないので誰が誰にプレゼントを用意したかはわからないようになっていますが、大人も子供も皆プレゼントをゲットして喜んでいました。私にまで沢山プレゼントを用意していただき嬉しかったです。24日は友人宅に親戚一同が集まり、25日26日はご親戚のお宅にて昼食会をしました。この期間はご馳走を食べて喋ってゆっくりして本当に雰囲気が日本のお正月とそっくりです。また、ひとりひとりに新年に向けての挨拶をしてまわったり、お墓参りに行ったりなど日本でもお正月にすることをされていました。毎週日曜日には友人のご家族は教会に行かれるので私も毎週連れて行っていただき、クリスマス時期にカトリック教徒がどのように過ごすか、どんなにイエスの誕生を祝福しているのか、日本の娯楽的クリスマスとは違うクリスマス本来の目的をこの目で見て体験することができました。改めてヨーロッパを留学先に選んでよかったなと思いました。

クリスマス後は友達の大学の日本語学科で忘年会があったので参加させていただいたり、年末は友人の友人宅でのホームパーティに招待して下さったり等して新しい友達を作る機会を持つことができました。ポーランド人の学生たちはオープンな人たちばかりで一人だけ外国人で初対面の私にもフレンドリーに接してくれとても楽しい日々を送ることができました。若い学生たちだけではなく、友人のご家族、ご親戚にはクリスマス・年末後もとても親切にしていただきました。正直、ポーランドに来る前はアジア人に対しての偏見などを若干恐れていたのですが、みなさん偏見などなくとてもよくして頂いて感謝してもしきれません。ポーランド人には金髪の人から黒い髪の毛の人がいます。その理由の1つとして昔ポーランドはヨーロッパの中でも比較的に人種差別の少ない地域だったため多くの人種の人が移住してきたからと言うのを聞きましたが、そのことを身をもって体験しました。友人のおばあさんも言葉の通じない私に壁を作ることなく話しかけて下さり昔のアルバムを見せていただいたり戦時中のお話など興味深い話をして下さったりして勉強になりました。ヨーロッパに来る前は未だに白人主義が残っているのではと不安でしたし実際人種差別的なジョークも見受けます。しかしこの冬休みを通して逆に自分が白人に対して偏見を持っていたこと、そして日本はまだまだ外国人に対して排外的だということを感じました。

ポーランド発着の飛行機はデンマーク発着に比べて安いのでポーランドにいる間旅行に行きました。一昨年にBIEに参加していたのでその時であった友人に会いにパリへ向かいました。一緒の時期にBIEに参加したスロバキアに留学中の友人とポーランドで合流しバスで空港に向かったのですが走行中に変な乗客がバスジャックをしようとしたのでとても怖い体験をしましたが友人はのん気に寝ていました。その他にもパリらしいトラブルにも会いましたが無事に旅行を終えることができ、友人にも久しぶりに会うことができて楽しかったです。ヨーロッパに交換留学してよかった点の一つは他のヨーロッパの大学に留学している友達などに気軽に会えることができることだな、と思いました。

私は2か月近く冬休みがありましたが、その間もヨーロッパの文化に触れたり新しい友人を作ったり久しい友人に会うことができ、とても充実した冬休みを送ることが出来ました。留学生活も半分を切りましたが、中だるみせず後半は前半よりも気をひきしめて積極的に勉強しようと思います。