Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーフス大学
2011年5月号 法学部 S.S

この1年を振り返って

 この一年を振り返って一番感じたことは、日本の素晴らしさです。日本で暮らしているころは当たり前だと思っていたことが、実は当たり前でなく特別だったように感じます。例えばレストラン。デンマークにももちろんありますが、お店の種類は限られてきます。中華料理、ファーストフードや独特な寿司などがありますが他の料理はなかなかありません。お店の数も多くはなく、値段も決して手頃ではありません。日本で暮らしていると日本食はもちろん、イタリア料理、フランス料理、インド料理、タイ料理、中華料理やスペイン料理を安く、手軽にとても美味しいご飯を食べることができます。そして日本には沢山の観光地があり、それぞれに個性があります。大阪、京都、沖縄や北海道などそれぞれに魅力があります。日本の各都市とその自然は本当に美しいと感じました。そして治安がよいのもポイントです。こちらではつい先日強盗がありました。犯人は未だ掴っておらず、寮全体のミーティングも行われました。あるバス停ではバスを待っていた女性が鞄を奪われました。その前は学校の帰りの学生が荷物をすべて奪われました。日本にもこのような犯罪はありますが、こちらの方がそのような危険に遭う可能性はずいぶんと高くなるような気がします。 

帰国後どう生かすか 

 私は今回の留学でデンマークの国、そこで暮らす人々のこと、良い点と悪い点を完全ではありませんが、沢山のことを学びました。それと同時に日本の持つ魅力、良いところと悪いところを考えさせられました。今回、デンマークに留学ができたのは本当に素晴らしい経験です。日本で暮らしていると気がつかない些細なことや、大きな問題にもかかわらず、関わることができないもの、そして日本の素晴らしい魅力を感じました。世界には大変魅力的で、誰もがうらやむ国や都市がありますが、日本も沢山の魅力のある素晴らしい国です。もっと、日本の魅力を世界中に伝えたいほどです。ただし、悪い点も多くありますが。デンマークでも寮や街中には日本の製品が沢山あります。トヨタやホンダの車が街中を走り、子供たちはニンテンドーDSやプレイステーションで遊んでいます。写真が趣味の人はキャノンやニコンのカメラを持っていて、多くの若者が日本のマンガとアニメーションを見ています。この経験を生かして、私は日本のために働きたいと思います。今現在、先が見えているわけではないのですが、帰国してから日本の政治・経済についてさらに研究したいと思います。それと同時に、どうすれば日本の魅力を国内と国外に伝えられるかについて考えたいと思います。

自由テーマ

 今回の自由テーマは、現在生活している寮とその設備、オーフスにあるレクリエーションを少し紹介したいと思います。私は現在Skjoldhøjkollegietという寮で生活しています。オーフスの中心地からバスで約30分です。1つの寮に部屋数は12、キッチンとリビングは共用です。部屋の壁は薄いです。両隣や上下とリビングの音が良く聞こえます。キッチンにはクッキングヒーター(オーブン付き)が2つ、冷蔵庫は小型のものが6つ、電子レンジ、電気ケトル、食器、調理器具とトースターが備え付けてあります。リビングにはテレビ、ソファ、大型の冷凍庫があります。寮の後ろは小さな丘になっていて、暖かい時はバーベキューや日光浴をすることができます。寮の敷地内には小さな食料雑貨店、バー、幼稚園、サウナ、サンベッド、卓球室、音楽室やランドリーがあります。ランドリーの利用はプログラムにもよりますが、一回10クローナ程度です。オーフスにはArosという巨大な美術館があります。展示物も大変面白いのですが、美術館自体がとても魅力的です。北欧デザインです。他にはバスで一時間ほどのところに、鹿公園があります。こちらでは野生のシカに直接触れることができます。奈良公園のようなところです。鹿以外にも、猪も見ることができます。公園の近くは海岸があります。運が良ければアザラシを見つけることができます。