Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

台湾師範大学
2012年2月号 国際文化学部 M.N

【授業紹介②】

語学学校は一日3時間×週5日、師範大学は「聽力」、「當代」、「會話」の計3コマの講義を受講しています。平均的な受講数だと思いますが、中には最大で師範大の講義を20単位ほど受講している留学生もいます。師範大には、海外からの学生だけで構成される国華系という学部があり、授業は現地のネイティブではなく、外国人に向けた授業を行っているので、比較的溶け込みやすいと思います。授業を選択する際には、この国華系の授業を受講されることをお勧めします。交換生として師範大の授業に参加する場合大抵、国華系の1回生と一緒に授業を受けることになります。彼らが師範大に入って新生活をスタートさせる時期と私たちの留学スタート時期が同時期で、さらにほとんど同じ講義を受けるため、繋がりは強く、友人を作る絶好の場になります。結束が強くなりやすい環境なので、多少難しい講義であっても助け合いつつ、受講することができます。彼らは、師範大に4年間通い、卒業する覚悟で来ているので、話していてとても刺激になります。日本人がやはり半数ほど占めていますが、アメリカやインドなど様々な国からの学生がおり、知り合いなる良い機会になります。また、語学学校については、前回紹介した授業形態とほとんど同じです。授業内容は、レベルが上がる毎に、徐々に時事問題についてのプレゼンテーションや討論も増えていき、予習の分量も多くなっていきます。

 

【余暇の過ごし方】

週末は毎週、何かしらイベント事に出掛けています。宿舎の立地が台北駅から2駅で都市中心に近いため、イベントには気軽に足を運ぶ事が出来ます。台湾人の友人がよくイベントに誘ってくれるので、よくくっ付いて一緒に行っています。元宵節にはランタンフェスティバルへ行ったり、桜の時期にはお花見に出掛けたりしました。また、徒歩10分のところに大安森林公園という大きな公園があるので、ジョギングや好きなスポーツをして気分をリフレッシュすることもあります。私たちは1年間の留学ですが、中国人留学生は期間が半年しかないので、彼女たちは休日も意欲的に出掛けており、それに乗っかる形で一緒に出掛けることもあります。自転車で台湾一周を目論む友人もいますし、余暇の過ごし方は本当に人それぞれで見ていて本当に面白いです。

 

 

 

 

 

【平渓天灯祭りついて】

2月17日にあった平渓天灯祭りを紹介したいと思います。台湾では、毎年旧暦1月15日の小正月に湯圓を食べ、天灯を空へ放つという行事があります。この頃になると、コンビニや飲食店の至る所で湯圓の写真を目にするようになります。そして、天灯を空へ放つというのが、この台北県平渓で行われる平渓天灯祭りのことです。そのためこの時期、小さなこの街に約25万人もの人が一斉に押し寄せることになります。語学学校も平渓天灯祭りへの参加者を募り、バスで連れて行ってくれました。天灯というのは中国発祥であるため、日本人には馴染みない光景ですが、願い事が書かれた約200個の天灯が一斉に空高く昇っていく様は、本当に幻想的で夢を見ているようでした。この平渓天灯祭りはメディアでも大きく紹介され、台湾の有名アーティストも参加しており、一大イベントとなっているようでした。当日、私たちが天灯を上げる際には、前方にあるステージ上に総統馬英九が登壇しており、平渓天灯祭りの注目度の高さを感じました。また、帰り際、一斉に帰ろうとする人で身動きが取れない程込み合う中、突然暴動が起きたり、上げたはずの天灯が空から降って来たりと、多少危険も感じましたが、とても貴重な経験ができました。