Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

台湾師範大学
2011年12-1月号 国際文化学部 M.N

【冬休みのこと】    

 台湾人、日本人合わせて6人で墾丁・高雄へ旅行に行ってきました。墾丁に2泊、高雄に1泊の計3泊4日の旅です。普段は、語学学校に加え師範大の授業もあるため、まとまった休みというのはこの1週間ほどしかありません。そのため、この休みにはほとんどの人がどこかしらへ出掛けています。

1日目:台北から墾丁へ  

 墾丁は台北から南へ600キロ行ったところにある国立公園になります。台湾における一番のビーチリゾート地として知られており、聞くところによると、師範大のクラスメイトの中にもここ墾丁に旅行に訪れた人は結構な数いたようでした。私たちはまず、台北駅から1時間半ほど高鐵に乗って左營まで移動し、その後タクシーで2時間かけて墾丁の民宿まで向かいました。高鐵はJR東海とJR西日本の共同開発よって作られた新幹線がモデルになっているため、日本で見る新幹線とほとんど同じつくりをしています。料金も日本とほぼ同じですが、台湾では普段地下鉄やバスなどの交通手段にかかる金額が日本の半額以下なので、それに比べると高鐵は割と高額な印象を受けます。墾丁での移動手段ですが、ここは交通機関が整っておらず、自家用車か原付バイクが必須で、ない場合はタクシー移動という状態です。宿泊施設ですが、ホテルではなく民宿に泊まると安上がりに済むため民宿に宿泊しました。民宿と言っても私たちのイメージするごく一般的なホテルとほとんど変わらないほど、清潔な部屋でした。その後、国立海洋生物博物館へ行き、夜は墾丁夜市へ向かいました。リゾート地だな、と改めて感じるほどゆったりとした空気が流れており、時間を忘れさせるような空間でした。

2日目:墾丁森林公園観光、海水浴    

 タクシーの運転手さんによる墾丁森林公園半日観光に参加しました。台湾最南端の場所を始めとする、広大な公園内に点在する観光スポットに連れて行ってくださり、台湾語混じりの中国語で紹介してくださいました。その後、念願の海水浴をしに海へ向かい、バナナボートに乗り、楽しいひと時を過ごしました。途中、「香港人か、日本人か」と声を掛けられることが頻繁にありましたが、台北では香港人に間違われることはなかったので、それだけ多く香港人が墾丁に行っているということなのでしょうか。また、香港以外の中国大陸から訪れる中国人も多く、中国人をあまり快く思っていない墾丁の人達と中国人の間で不穏な空気が流れるのを度々感じました。

3日目:高雄へ移動、遊園地『義大世界購物廣場』へ    

 タクシーで墾丁からそのまま高雄まで移動し、その後遊園地『義大世界購物廣場』へ向かいました。ここは遊園地とアウトレットの複合施設になっていますが、アウトレットは日本のお台場を参考にして造られたそうで、ここにも日本と繋がりのあるのかと驚きました。この旅行中、晩は皆でトランプをして過ごしましたが、時には日本語、時には中国語で話をしつつ過ごす内に台湾人の友人とより距離が縮まったように感じました。

 

 

4日目:高雄観光    

 最終日は蓮池潭を始めとする高雄の名所を巡りました。途中、80歳くらいのお爺さんに「日本人ですか」とにこやかに話しかけられることがありました。写真を撮ってくださり、他にもいろんな方に日本人だからと声を掛けていただきました。本当に視線が痛いと感じるほど、見られていることもありました。台湾と日本の歴史的な関係について、自分自身知識が十分ではないことを思い知らされました。この旅行を通して、より台湾についてもっと知って行きたいと強く思いました。