Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

台湾師範大学
2010年10月号 国際文化学部 E.K

授業紹介
毎日12:20-14:10まで、語学学校で中国語の授業を受けています。私は台湾に来てから中国語を勉強し始めたので全くのビギナーで、振り分けされたクラスももちろん一番下のレベルでした。クラスメイトも全く話せない、聞き取れない、書けない子ばかりでみんなで助け合いながら宿題を終わらせたりしています。先生も初めのうちは中国語だけで授業を進めても私たちが理解できるわけがないのをわかっていて、説明など重要なことは英語でしっかりと説明してくれました。でも中には、英語が全くできない生徒もいてその子にとってはかなり大変な環境です。一週間に1単元終わらせるという結構早いスピードで進んでいて、その都度テストもあります。徐々に英語を話す割合を減らすと初めに先生が言っていた通り、今では本当にわからない時以外は英語を話さなくなりました。どんどん進出単語が増えていき、頭はパンク寸前です。でも、街中の看板やテレビの字幕などで習った字を目にすると嬉しくなります。

カルチャーショック
今までオーストラリア、アメリカと留学を経験してきて、カルチャーショックには悩まされてきました。台湾での生活は、自分でもびっくりするほどそんなに生活面では困ることもありません。むしろ、カルチャーショックをうまく受け入れ、楽しむ能力を気づかぬうちに身に着けていたのかもしれません。それでもやはり、小さな文化の違いは至る所にあって、台湾人にしたら普通のことで・・台湾人の日本人好き、日本への強い憧れには少し引いてしまいました。なぜ、日本人というだけで寄ってくるのか、態度が変わるのか。このような憧れからなのか、日本語を勉強している学生が結構います。ついこの間、台湾人の友達と食事をしました。その子は日本語を勉強していて、近々日本に旅行に行くのですが・・あまりにも料理が多く、食べきれなかったので詰めてもらおうと言いだしたのです。私にはそんなこと頼んでも詰めてもらえるのか、詰める容器なんて常備している店なんて少ないだろうと勝手に思い込んでいました。それは、台湾では普通でどこでも大抵食べ残しは詰めてもらい、持って帰ると言うのです。「今度日本に行ったときに、こんなこと店員さんに頼んだらおかしい?」と彼女は聞くので、「日本人はあまりしないかも。」と答えておきました。食べ残しを持ち帰るという文化の中で育った台湾人には、きっと日本の文化は理解し難いでしょう。でも、私にしたら台湾はあまりにも食品を入れる容器、袋のような資源を無駄に使いすぎではないかと感じます。屋台があるせいか、そこら中で割り箸、袋、弁当箱が毎日すごい数使われ、捨てられています。たくさんごみが出る国だからなのか、ゴミの分別はうんざりするほど細かく、本当に意味があるのかと疑問を抱いてしまうほどです。

台湾での生活
大分こっちの生活にも慣れてきました。まだ台湾に来て、二か月しか経っていないのにもう半年以上いるかのようにいろんなことがありすぎて今は心も身体も疲れきっています。空気が悪いせいか喉がずっとやられっぱなしで、日本の薬も全く効かないし。初めは頑張って明るい自分を繕っていたけれど、それももう終わり。やっぱり一人が一番楽で、人を避けて、避けての生活。ルームメイトが一人出て行き、3人に。そのうちの一人が、自分は可愛くないし、自分には何の取り柄もないし、自分の中国語もへたくそやしと自己嫌悪に陥り、頻繁に夜中泣きだすように・・いつも慰めているもう一人の子も精神的に疲れていて、ある夜二人は喧嘩をし、出て行ってしまいました。次の日には帰ってきて、何もなかったかのように過ごしてはいるものの、3人ともお互いに微妙な距離を保ちながら生活しています。日本にいても、人間関係を築くのなんか簡単ではないし、外国なら尚更。帰る頃には出会えてよかったとお互い想い合える親しい友人ができているのかな、なんてくだらないことを考える一方で、いらないと思っている自分もいます。成長して帰れるといいのですが・・。