Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

上海師範大学
2016年9月号 国際文化学部 E.T

「余暇の過ごし方」

上海師範大学では今年6月下旬から9月中旬まで3か月弱の夏休みがありました。交換留学生は短期留学生のために夏休み期間は宿舎を出ないといけないので、日本に帰るなり旅行するなり、夏休みの予定は早いうちに考えておいた方がいいと思います。私は夏休み開始から7月末まで中国内で過ごしました。ボランティアに参加したり、いろいろな都市を旅行したりしました。ボランティアは日本のNGO団体が募集しているものから参加しました。江西省で10日間住込みでの活動だったのですが、周りはほとんどが中国人(香港人・台湾人を含む)だったのでボランティア活動をしながらスピーキングとリスニング強化合宿のようでした。実際にこの10日間で中国語での会話力が伸びたと思います。ボランティア後は長沙・重慶・四川を周って旅行しました。各地の料理を食べて、九寨溝などの世界遺産も見に行きました。友達と女二人旅でとても楽しかったのですが、体力とお金の関係で8月頭に帰国したときにはとても疲れていました。というのも、この半年間ずっと中国一の国際都市上海で生活してきた私達には中国の都会と田舎のギャップが大きすぎたのも原因だと思います。この夏休みの旅行の内容は自由テーマで書こうと思います。8月中は全て日本で過ごしました。日本に戻ると、空港すべてのスタッフさんの笑顔と丁寧な対応、道を走る車のマナー、公共トイレの清潔さなど、至る所に感動しました。日本を一度出て帰って来たときに、いい部分も悪い部分もやっとよく見えるものなんだと思いました。8月の1か月間日本で過ごした後、少し早めに上海へ戻りました。交換留学期間として私たちが寮に戻れるのが9月1日からだったので、その日に戻りました(夏休み中にも寮に滞在したい場合には一般の宿泊客として一日270元ほどで宿泊出来ると思います)。留学が始まってから夏休みが始まるまでは思った以上にあっという間です。飛行機のチケットや宿泊場所のことを考えても、夏休みの予定は早めに決めることをおすすめします。

 

 

「夏休みの旅行」

余暇の過ごし方でも述べたように、夏休みはボランティアに参加したり各地を旅行して過ごしました。ボランティアといっても私達が中国文化を学んでその土地の文化の広報をする、自分たちが作った作品などを売って得た収益を孤児院に寄付する、という内容でした。期間中に、茶道・飴で絵を描く糖画・切り絵・民族劇など十数種類の文化体験の時間があり、留学生活でもなかなかできない経験ができたと思います。個人的に印象に残っているのは、中国茶道です。日本の茶道とは違う中国茶独特の香りと、茶葉の生産方法と種類なども教えていただいたのが面白かったです。募金するお金を得るためのフリーマーケット义卖活動では、ボラアンティアメンバーが各国の特産品を持ち寄って売りましたが、私たちは上海から参加したので、折り紙アートをネットで調べて作ったものを売りました。現地の人もたくさん义卖活動に参加してくれて、たくさんのお金が集まりました。このボランティア10日間のすべてが貴重な経験だったと思います。皆さんももし機会があれば夏休みの時間を利用してこのような活動に参加するのも良いと思います。体力的にも精神的にもしんどいですが、得るものはとても多いです。旅行では長沙・重慶・四川へ行きました。まず、思った以上に方言が強かったです。外国人とわかっても方言で話す人も少なくないですし、彼らは普通語で話しているつもりでも訛りがあり、授業で本当に純粋な普通語ばかりを聞いている私たちは聞き取れないこともしばしばありました。つぎに、上海に比べて現地の人が外国人に慣れていませんし、理解も上海より少ないと感じました。現地人との交流は貴重な体験だとは思いますし、聞かれた場合は仕方ないですが、自分から日本人だと名乗るのはやめた方がいいと思います。また、人にも地域性があると感じました。旅行の短時間で感じたことなので第一印象程度ですが、長沙の人はとても人懐っこくてあまり外国人への警戒心が無いように思いました。あとで聞いたのですが、長沙は幸福度が中国で一番高い都市だそうです。反対に重慶・四川の人は警戒心が強く、物事も白黒はっきりさせるように思いました。個人的な感想ですが、どれも行ってみないと分からなかったことだと思います。中国は本当に広くて、中国内にもいろんな違いがあります。中国での夏休みは日本より長いですし、ぜひ自由な時間を利用して中国のいろいろな場所に旅行してほしいと思います。わたしももっといろんな場所に旅行したいです。