Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

上海師範大学
2016年11月号 経営学部 Y.F

授業について

私は留学を決めた当初から、留学先では「中国語を勉強する」ということだけではなく、さらに「習得した中国語を使って勉強する」ことを目的の一つとしてきました。そのため後期は留学生の対外漢語学院ではなく経済やビジネスの勉強を主に行う商学院で勉強する事に決め、語学の勉強と同時進行で経済の勉強をしているところです。授業の様子は、中国人先生が中国語で授業をする点は変わらないのですが、自分の周りに居る大多数が中国人学生であることがとても新鮮です。授業の先生も、きれいな標準語をゆっくり丁寧に発音する対外漢語学院の先生とは違い、普通の中国人が話すスピードであることに加え少しなまりの入った中国語を話します。また、先生によって話し方の癖もありますし、何より黒板に書かれる漢字が筆記体すぎて読みにくいったらありゃしません。漢字の書き順も日本の漢字とは違うことがあるので、何気ない単語でも良く目を凝らして分析しないといけなかったりします。時にはクラス中で自分だけ黒板とにらめっこしている時もあります。しかし、こうして黒板にばかりに気を取られていると、授業がどんどん進んでしまって追いつかなくなるので、もたもたもしていられません。また、私が龍大で2年間勉強してきたのは経営学であって経済学ではないので、そもそもの経済の基礎知識が全然ないために、専門用語や経済の視点から物を見ること自体が難しく、予想に反して語学以外の方面で悪戦苦闘をしいられています。授業中も、中国語を聞き取れている事自体に満足してしまって脳がその聞き取った内容を理解して消化する事をしていないような気がします。先生の話を聞いていない訳ではないのですが、ちょっと気を抜くと無意識のうちに聞き流してしまっている自覚があるのです。また、私の場合は大学3年生のクラスに編入させてもらったので、就職指導の授業も受けています。日本で就職活動に向けての準備が出来ない分、少しでも就職について考える時間を設けたかったのでありがたい授業です。後期が始まってから1ヶ月半ほど商学院で授業を受けてみましたが、授業の難易度や授業数の面を考慮すると、対外漢語学院のビジネスクラスでも良かったかなとは思っています。

 

日本のもの

上海での留学期間が長くなるとやっぱり恋しくなってくるのが日本のものです。中国のものは食べる物から使う物まで何でも安くてすごくありがたいのですが、どうしても日本食が食べたくなったり、自分が使い慣れている文房具や化粧品が欲しくなったり、人に贈るような品質の良い物を買おうと思ったら結局は日本製品を選んでしまうのが私たち日本留学生です。しかし、現地でも日本製と聞くと高品質で安心できるイメージが定着しているのか、はたまた関税が高いだけなのか、現地で入手できる日本のものはだいたい日本での販売価格の2倍くらいはします。特に日系企業の服飾品は現地で売られている服やネットで買える服よりもずっと値が張ります。例え同じmade in Chinaであっても日系企業の品となると話は違ってくるようです。実際私も日系企業の、商品に対するこだわりやお客様への気遣いの差は見て取れるほどだと思っています。ユニクロやGU、無印良品など多くの日系企業が上海に進出しています。こられを将来の働き口として考慮するのも個人的にはありだと思っています。現地で生活してくれて、かつ中国語のできる日本人を欲しがる日系企業は少なくありません。また、上海にはいくつかの日本人街があるようなのですが、私が良く行くのは徐家汇にある美罗城です。ここは日本人街ではなく、大きなショッピングモールで主に日本や韓国のお店が入っています。食品から服飾品、電子製品など何から何まで揃っており、ラーメンやうどんの日本チェーン店や日本で有名なスイーツ店も軒を連ねています。ショッピングモール内ではあちこちから中国なまりの「いらっしゃいませ」が聞こえてきてちょっと面白いです。店員さんも本物の日本人に興味津々でじろじろ見られることが多いです。他にも上海には日本食のレストランや居酒屋が集まる通りもあるし、やはり上海は他の中国の都市とは違い、世界都市として多くの外国人が生活しているだけあって、こういった外国人向けの場所が点在しています。日本食が食べれることで有名な通りは古北路と古羊路ではないでしょうか。特に古羊路は上海師範大学からも近い距離にあって便利です。街の百貨店やショッピングモールのレストラン階にも日本食のお店が入っている事が結構あるのですが、こういったところの日本食屋さんは高くてまだ利用した事がありません。ここまでいろいろ書きましたが、私と私の友達は幸運にも現地の中華料理がとても口に合います。それも相まって、せっかく留学に来ているんだし、現地でしか食べれない中華料理をいっぱい食べて日本に帰国しようという考えで日頃日本食を食べる回数は多いとは言えません。ですがもし万が一中華料理が口に合わなかった場合はぜひ参考にしてみてください。中華料理が口に合わなかった場合は韓国料理もおすすめですよ。ちなみに韓国料理は虹泉路で食べるのが一番です。