Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

上海師範大学
2015年6月号 文学部 T.M

〈治安、危険を感じたこと、トラブルに関して〉

・治安

上海の治安は比較的整っているように思います。これまで4か月ほどこちらで生活してきましたが、特別怖い思いをすることはありませんでした。

しかし一方で、こちらの知人や授業の先生の「スリ」被害の体験談を聞いたこともあります。服のポケットに入れておいたり、バスの座席に置いて一瞬目をはなした結果、財布やケータイを盗まれる、といったもののようです。

これは別に上海、中国などに限られたものではありません。同様の事例は日本でも度々起こっています。神経質になりすぎるほど周囲に注意し続けるのは疲れるでしょうし、実際それほどの必要はないように思いますが、人ごみに行く場合などは持ち物の管理などは意識するようにしております。

また、このほか「観光客相手のぼったくり被害」といった事例があります。これは外国人観光客に対して頻繁に行われているようで、ネット上での体験談などにも複数取り上げられています。

実は私自身も一度経験したことがあります。私の場合は友人三人で上海の観光地「豫園」に行った際、二人組の女性に「写真をとってくれ」と声をかけられ、その流れでお茶に誘われました…。最初は強く警戒していたのですが、会話をするにつれて(女性たちは日本語を話せました)、次第に警戒心が薄れていたのでしょう。結局お茶の店の奥の個室に連れていかれ、お茶を二杯飲んで130元支払わされる…という結果に終わりました。店の奥に連れていかれ、出口をふさがれたこと、女性たちが200元の茶葉を何のためらいもなく購入したことなどから、自分たちがカモにされたことを確信しました…が、その時にはもう手遅れ、支払うほかなくなってしまいました。

あとから考えるとどう考えても変なのです。警戒はしつつも「自分はそんな目に合わない」などという油断をしていた自分自身がひどく情けなく思いました。

これ以降も二度、同様の場面に遭遇しましたが(一度は豫園、一度は人民広場)、この経験からきっぱりことわるようになりました。(写真をとって少し話して、すぐにその場から立ち去るようにしています)こういった事例、もちろん一番悪いのは騙す人間ですが、騙される私たちの側も悪いのです。最終的に自身を守れるのは自身だけなのですから、その場の雰囲気に流されず常に正確な状況判断ができるようにならなくてはいけないのでしょう。

・危険

上海での危険、といわれて真っ先に思い浮かぶのが「交通」に関してです。4月のマンスリーレポートでも触れさせていただきましたが、こちらの交通は無秩序です。車は待ってはくれません。バイクも自転車も待ってくれません。日本と同じ感覚でいると本当に危険です。こちらの信号は「青・黄なら渡れ、赤なら気を付けて渡れ」ぐらいの感覚でとらえられているように感じます(ちょっと言い過ぎかもしれませんが…)

・トラブル

最後にトラブルに関して…。よく耳にするのはタクシーに関するものです。これも以前のマンスリーレポートで触れさせていただきましたが、遠回り(意図的かどうかはさておき)や頼んだ場所以外の場所に連れていかれるなどして、異様に高い料金を請求されることがあるようです。私自身も何度かヒヤッとしたことがあります。最近私はタクシーに乗る際、携帯の地図アプリで時々位置を確認し、こういったを避けるようにしております。

また街中にバイクタクシーのようなものがあるようです(私は見たことさえありませんが)が、その中には知らない場所に連れていかれ、高額の請求をしてくるものがあるから気を付けろ、という話を聞いたこともあります。

 

 

 

〈上海の「梅雨」に関して〉

最近上海も梅雨に入り、連日雨が降っております。

こちらの梅雨は基本的に日本のものと同様です。連日の雨と気温低下などがあります。ただこちらのほうが蒸し暑さは幾分かマシなように感じます。

さて、話は変わりますが、上海の道路には側溝がほとんどありません。あるのはところどころに設けられた穴だけです。また道路の起伏も激しいです。

そのため少しの雨でもすぐに道路に水がたまります。そこを車が猛スピードで突っ切っていくので、結果的に歩行者に大量の雨水、しかも道路にたまっていた水がかかる、といったことにつながります…。

連日の雨でその程度もひどくなります。先日私自身もこの体験をしました。ズボンはベチャベチャ、靴もベチャベチャ…本当に最悪な気分になりました。

また、雨が続くと学校周りの水路から異臭がするようになりました。原因は不明ですが、とりあえずひどいにおいです(おそらく下水関係なのでしょう)。最近でこそ慣れた(あきらめた、のほうが正しいかもしれませんが)ものの、当初はこのにおいが不快で仕方ありませんでした。

梅雨の時期なども日本と大差ないようです。先日寮の清掃をしてくださっている方に伺ったところ、「7月半ばには終わると思うよ」とのことでした。本当に早く梅雨明けが来てほしいです…。

また話は変わりますが、上海では少量の雨でも多くの方が傘を差します。程度でいえば日本よりも多いように思います。こちらに来てすぐのころ、小雨の中傘をささずに歩いていたところ、周囲の方がみんな傘をさしており、自分が浮いていることに気付くと同時にすごく驚いたのを覚えています。(本当に、日本ならこの程度の雨ならほとんどの人が傘をさしていないだろう、といったものだったので)

またバイクに乗る人たちが来ている「バイク用レインコート」のようなものがすごく印象的で面白くかわいい感じでした!お世辞にもおしゃれ、とは言えませんが…(笑)

左写真のような穴がいくつかあるだけなので、少しの雨でも右写真のようになってしまいます